電気に支えられる現代、もはやアウトドアでも電気の力は不可欠です。
今回紹介するのはBioLiteの発電機能付きアウトドアギア『CampStove』です。
アウトドアはもちろん、災害時に必要な機能をしっかり備えたCampStoveは防災グッズとして頼もしいアイテムです。
次世代のキャンプギアで進化したアウトドアに飛び込んでみましょう。
BioLite / バイオライトとは
BioLiteは木を燃料としたエネルギー効率の良いギアを生み出す、海外発のブランドです。
通常、焚き火は燃料である木が完全燃焼することはなく、一酸化炭素などの有害ガスを発生させます。また、焚き火により発生した熱の多くが大気中に拡散し、エネルギーとして効率的に利用できていません。
(出典:BioLite)
調理のための焚火として考えた時、活用出来ずに無駄にしている熱エネルギーがまだまだ多いということ。
そして不完全燃焼による一酸化炭素の発生と、それにより失われる命があるという現実。
BioLiteはこれらを技術の力で解決しようとしているブランドです。
発電できる焚火台ストーブ『CampStove2』
CampStove2は、熱を電気に変える技術「サーモエレクトロニック・テクノロジー」を用いた焚火ストーブです。
燃焼室で発生する焚火の熱をサーモエレクトロニックジェネレータが電力に変換し、その電力でファンを回すことで新たな酸素を燃焼室に送り込みます。
常に十分な酸素を送り続けることで完全燃焼を促し、一酸化炭素の発生を抑制します。
また ファンの駆動に使用されなかった余剰電力はバッテリーモジュールへ蓄電されます。
バッテリーモジュールに蓄電された電力は、USBポートを介して他のUSBデバイスの駆動や充電へ使用することが出来ます。
バッテリーモジュールはストーブ本体から取り外すことが可能なため、蓄電後は室内でもデバイスなどへ充電することが可能です。
CampStove2は発電するためだけのストーブではありません。
燃焼室の上部から排出される熱で調理等を行うことが可能です。
ファンの力で煙の少ない完全燃焼状態の炎が得られるため、調理中に煙たくなることがありません。
また ファンの回転速度は4段階に調整することが出来るため、火力の調整も可能です。
実際の発電状況などはバッテリーモジュールのインジケーターで確認することが出来ます。
- Fire Strength:火力(発電状況の目安)
- 4Fan Speeds:風量(4段階)
- Power Available:蓄電量
CampStove2のスペックと使い方
使用方法
ストーブを組み立て、燃焼室に乾燥した小枝などの燃料を投入し着火します。
着火後およそ10秒経過したら電源ボタンを2度押しし、スタートアップモードを起動します。
徐々に大きめの燃料を投入し、炎を安定させます。
この時 電源ボタン押し進めることで送風量を調整することが出来ます。
- 1度押し:バッテリー残量インジケーターON(外部出力への充電が行えるようになります。)
- 2度押し:スタートアップモードを起動(ファンが低速回転します。)
- 3度押し:ファン速度UP(Low)
- 4度押し:ファン速度UP(Medium)
- 5度押し:ファン速度UP(High)
- 6度押し:キャンプファイヤー/スタートアップ
消火時は燃焼室内の燃料を全焼させ冷却させます。
ストーブが冷えるとファンは自動で停止します。
ファンを手動で停止させる場合は電源ボタンを3秒間長押しします。
ファンを手動停止させた場合でもストーブがまだ熱い場合には、電源系統保護のため再度回転します。
バッテリーモジュールに外部電源から充電するには、モジュール下部のmicroUSB入力ポートから付属のケーブルを用いて充電します。
充電中はバッテリー残量インジケーターが点滅し、満充電になると緑色に点灯します。
バッテリー残量インジケーターのメモリがひとつしか点灯していな場合、システムは低電力状態となるため外部充電することが出来なくなります。
外部充電させるには、蓄電量を増やすか発電状態にする必要があります。
注意
BioLite / バイオライト
キャンプストーブ2
CampStove2
サイズ | Φ127×210mm |
材質 | ステンレス(ストーブ部) |
発電能力 | 3W@5V(持続可能最大) |
バッテリー容量 | 2,600mAh リチウムイオン電池 |
出力 | USB 2A |
重量 | 935g |
付属品 | フレックスライト(LEDライト)、収納袋、本体充電用ケーブル、着火剤 |
専用機材
CampStove2には調理をより快適にする専用機材が揃っています。
BioLite / バイオライト
ケトルポット
KettlePot
サイズ | Φ133×260mm |
材質 | ステンレス(本体) |
調理可能容量 | 1.5L |
重量 | 465g |
BioLite / バイオライト
ポータブル グリル
Portable Grill
サイズ | 310×250×85mm |
収納サイズ | 310×270×250mm |
材質 | ステンレス(本体) |
重量 | 850g |
太陽光発電と違い火力での発電は天候に左右されないのも特徴です。
大きな震災では燃料となる木材は比較的入手しやすいため、安定した電力の確保が可能になります。
次世代アウトドアギアで災害への備えをしてみるのも良いのではないでしょうか。
(画像出典:BioLite)