北海道を代表する郷土料理のひとつであるジンギスカン。
美味しさだけでなく野菜と羊肉をバランスよく食せる料理として、近年注目される料理です。
ジンギスカンには専用のジンギスカン鍋を用いますが、実はこの鍋にジンギスカンの美味しさの秘密があります。
今回はジンギスカン鍋の秘密と、キャンプでも楽しめるジンギスカン鍋を紹介しましょう。
ジンギスカン鍋とは
ジンギスカン鍋はジンギスカンで使用される専用の鉄板です。
外形は円形、鉄板の中央が兜のように盛り上がった形をしています。
丸く盛り上がった部分には溝が掘られており、この溝と勾配を利用して、羊肉の臭いの基である油を落とすようになっています。
肉から出る臭みは溝を流れる間に焼き上げられ、羊肉は癖のない美味しい焼き肉に仕上げられます。
そして鍋の縁で待つ野菜には旨みとタレが流れてくるため、肉だけでなく野菜も美味しく焼き上げられるのです。
臭みがあるのは羊肉だけではないので、牛肉や豚肉などでも同様の効果が得られます。
ジンギスカン鍋は肉の種類に拘らず、癖が強い肉の調理や、野菜とお肉を一緒に食べたい場合などに適した鍋なのです。
そんなジンギスカン鍋ですが、選ぶ時には2つのポイントを確認する必要があります。
ジンギスカン鍋を選ぶ時のポイント
ジンギスカン鍋を選ぶ時に確認すべき仕様は次の2つです。
- 材質
- 穴の有無
材質
ジンギスカン鍋は、独特な形状の成形に最適な「鋳造」により作られるものが一般的です。
鋳造はスキレットなどでも使用される製法で、鋳造により作られる鋳物は構造体内に旨みを閉じ込める特徴があるため、使えば使う程に料理に深みを加える特徴があります。
そのため鉄板や鉄鍋の材料としても好まれ、勿論ジンギスカン鍋にとっても最適といえる材料です。
鋳物には鉄を素材とする鋳鉄と、アルミを素材とするアルミダイキャストがあります。
ジンギスカン鍋には鋳鉄(鉄)とアルミダイキャスト(アルミ)の両方があるため、それぞれの特徴を確認しましょう。
鋳鉄はスキレットや鉄板などでも使用される馴染みのある材質です。
高い蓄熱性を持つため食材をむらなく焼き上げることができ、鉄板料理であるジンギスカンにはおすすめの材質です。
アルミダイキャストは鋳鉄製に比べ蓄熱性が低く、また高温での空焼きが厳禁なので、安定調理には火力の調整が常に必要になります。
鉄板料理の手軽さで言えば鋳鉄に分がありますが、アルミは素材自体の重量が鉄のおよそ1/3のため、持ち運び易さであればアルミダイキャストの方が優れます。
どちらが良いかは各々の優先順位の考え方次第なので、それぞれの特徴を考慮して選択しましょう。
穴の有無
ジンギスカン鍋には、鍋自体に穴があるものと無いものがあります。
穴の目的は余分な油や肉汁を鉄板から落とすことで、穴ありで調理すると臭みがしっかり抑えられ、且つヘルシーに焼き上げることが出来ます。
炭火の上で調理する場合には穴ありの鍋がおすすめですが、コンロや焚き火の上で調理する場合には、コンロが油で汚れたり煤が食材に付着するため、穴無しの鍋を選びましょう。
おすすめのジンギスカン鍋の紹介
それではキャンプで使えるおすすめのジンギスカン鍋の紹介です。
鋳鉄製の穴無し、穴あり、そしてアルミ製の穴無し鍋をひとつずつ紹介します。
トキワ
ジンギスカン鍋
サイズ | 外寸Φ350×内寸Φ290×深さ28mm |
重量 | 約3.4kg |
材質 | 鋳鉄 |
(画像出典:Amazon)
池永鉄工
ジンギスカン鍋穴あき 26cm
サイズ | 外寸Φ345×内寸Φ290×50mm |
材質 | 鋳鉄 |
(画像出典:Amazon)
パール金属
ジンギスカン鍋 28cm
サイズ | 外寸Φ340×内寸Φ295×60mm |
重量 | 約960g |
材質 | アルミ(フッ素加工) |
(画像出典:Amazon)
ジンギスカン鍋は、食材が尽きるまでその時間を楽しめる魅惑の調理器具です。
グループはもちろん、ソロにもおすすめなので、次のBBQに向けて準備してみてはいかがでしょう。
初ジンギスカンにおすすめのラム肉
牛や豚に比べて癖がある羊肉なので、特に初めての方には最初に美味しい羊肉に出合ってほしいという事で、おすすめをひとつ紹介します。
かねかん竹内
厚切り生ラム肩ロース 1000g(500g×2) 特製たれ付
(画像出典:Amazon)
羊肉にはマトンとラムがあり、簡単に言うと大人の羊の肉がマトンで、子供の羊の肉がラムです。
羊肉には臭みがありますが、特にマトンは臭みが強いため、初めて羊肉を食べるのであれば絶対と言っていいほどラム肉がおすすめです。
是非お試しください。