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【使い方も解説】ホワイトガソリンが使えるシングルバーナー9種

Outdoor Gears

燃焼系のギヤは、キャンプに雰囲気と趣を与えてくれる欠かせないものです。静かに燃えるアルコール機器から激しく燃焼するガソリン機器など、燃料や機器の構造により個性も豊かです。中でもホワイトガソリンを燃料とするバーナーは個性的なものが多く、安全に使用するためにはそれぞれの構造や使い方を熟知しておかなければなりません。

今回はホワイトガソリンを燃料とするシングルバーナーを紹介すると共に、それぞれの使い方を解説していきます。

ホワイトガソリンが使えるシングルバーナー

ホワイトガソリンは添加剤の少ないクリーンな燃料で、燃焼時にススの発生が少なく揮発時にもべたつきなどがほとんどない特徴があります。そのため部品の洗浄などにも使用されますが、アウトドアでは主にランタンやバーナーの燃料として使用されています。

ホワイトガソリンを燃料とするバーナーは低温下でも安定した火力が得られため冬場や寒冷地でも使えるメリットがあります。但しそのためには使用前の準備が必要なため、アルコールバーナーやガスバーナーに比べると手間の掛かるギヤでもあります。

ホワイトガソリンバーナーを使用する際の準備作業としてはポンピングとプレヒートがありますが、これらは全てのホワイトガソリンバーナーに必要という訳ではなく、機器の構造によって必要な作業は異なります。

ポンピングとは

ポンピングは燃料タンク内の圧力を上げる作業になります。

ホワイトガソリンバーナーにはタンクが一体となっている一体型と、燃焼部本体とタンクがホースで繋がっている分離型の2種類あります。分離型の場合、タンクから燃焼部へ燃料を届けるためにはタンク内の圧力を上げ、その圧力で燃料を押し出す必要があります。ポンピングはこの内圧を作り出す作業です。

プレヒートとは

プレヒートとはホワイトガソリンを気化させるための熱量を準備するための作業です。

ホワイトガソリンを燃焼させるためにはジェネレーターと呼ばれる構造部でガソリンを気化させる必要があります。プレヒートなどでジェネレータが十分熱せられていると、ここを通って吹き出す燃料が気化されホワイトガソリンは正常に燃焼しますが、逆に熱量が足りない場合はホワイトガソリンが気化せず液体のまま噴出するため、ホワイトガソリンは激しく炎を上げ危険な不完全燃焼状態となります。

プレヒートはホワイトガソリンや他燃料などを用いて外部からジェネレーター部を熱する作業で、通常数分間本体自体を炎であぶることで達成します。プレヒートが完了するとタンクからホワイトガソリンを供給し燃焼させ、この燃焼熱をジェネレーターが受けることで継続的に気化が進む仕組みになっています。

MSRの液体燃料バーナーの使い方動画で
プレヒートの手順をチェック
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プレヒートレスバーナー

一般的にホワイトガソリン機器にはプレヒートが必要ですが、中にはプレヒートを必要としないプレヒートレスなバーナーもあります。

プレヒートレスバーナーはプレヒートに掛かる数分の待ち時間が不要であることと、本体自体を外部から熱する必要がないため外観にススや焼き汚れが付かないなどのメリットがあります。

しかしホワイトガソリンを気化させるための作業は必要で、そのための代替作業としてより多くのポンピングを必要とします。一般的な分離型バーナーのポンピング回数は20~30回程度ですが、プレヒートレスのバーナーの場合は50回以上のポンピングを必要とし、更に点火後にも数十回のポンピングが必要です。ポンピング自体は合わせて2分も掛かりませんが、プレヒートの代わりの作業が必要となるという事は覚えておくと良いでしょう。

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マルチフューエルバーナー

もうひとつ、ホワイトガソリンを燃料とするバーナーの中には、他の燃料も使用出来るバーナーがあります。これらはマルチフューエルバーナーと呼ばれ、ホワイトガソリンを切らした場合や、季節や場所に合わせて燃料を変えたい場合などに便利です。

マルチフューエルバーナーには燃料の変更に合わせて部品を交換しなければならないバーナーと、部品交換なく燃料を変えるだけで使えるものがあるため、これらを選ぶ場合にはよく確認しましょう。

ホワイトガソリンバーナーの紹介

それではホワイトガソリンを燃料として使用出来るシングルバーナーを紹介しましょう。

一体型バーナー

一体型バーナーは燃焼部の下に燃料タンクが取り付いたバーナーです。重心が低いため安定性が良く、使用時にスペースを取らない特徴があります。

Optimus / オプティマス

SVEA 123R
スベア123R

100年以上変わらぬ形で現在まで使い続けられている名品。一生物と言われるほど頑丈で信頼性の高い小型ストーブです。スベアはポンピング不要のストーブで、タンク上部の凹みにホワイトガソリンなどの燃料を溜め、そこに着火してプレヒートを行います。十分に熱せられた後はバルブを開き着火するだけでストーブとして使用することが出来ます。独特な燃焼音と味のある雰囲気が愛用者を虜にしているストーブです。

火力 1,300kcal/h (1,400W)
燃焼時間 ~2h/120ml
収納サイズ 100×130mm
重量 550g
使用可能燃料 ホワイトガソリン

(画像出典:Optimus)

Coleman / コールマン

スポーツスターⅡ 508A

508AはColemanを代表するギヤのひとつです。ポンピング圧により燃料を霧状に噴き出させることで、プレヒートなしでも安定した燃焼を可能にします。火力調整にも定評があり、とろ火での煮込み料理も可能です。燃焼部の下でどっしりと構える大容量の燃料タンクはグループキャンプにも十分対応出来る容量を備え、且つバーナーの安定性を確保する安心の構造です。プレヒートレスバーナーは、初めて燃料系ギヤを手にする方やガス機器からの乗り換えの方に特におすすめです。

火力 2,125kcal/h
燃焼時間 1.5~3h
燃料タンク容量 520cc
サイズ Φ140×140mm
重量 960g
使用可能燃料 ホワイトガソリン

(画像出典:Coleman)

分離型バーナー

分離型バーナーは燃焼部本体と燃料タンク(ボトル)が分離できるバーナーです。本体とボトルは専用のホースで連結され、使用時には両方を設置できる広いスペースが必要になりますが、運搬時にはそれぞれを分離してコンパクトに収納できるため、トレッキングなどバックパックひとつに収納する場合などに適しています。

MSR / エムエスアール

WhisperLite
ウィスパーライト

燃焼系ギヤのメーカーとして高い信頼を得ているMSRのスタンダードモデル。ホワイトガソリン専用のシングルバーナーで高い出力が特徴です。燃料をボトルから押し出すためのポンピングとプレヒートが必要です。ポンピング後にバルブを少し開くことでプレヒート用の燃料をノズルから押し出し、本体下部のカップに溜まった燃料に着火することでプレヒートを行います。五徳は折り畳むことが出来るためコンパクトに収納でき、軽量なため持ち運びも負担になりません。

火力 2,772kcal/h
サイズ Φ170×H90mm
ゴトクサイズ Φ170mm
収納サイズ W160×D90×H90mm
重量(本体、ポンプ) 334g
使用可能燃料 ホワイトガソリン

(画像出典:MSR)

MSR / エムエスアール

WhisperLite International
ウィスパーライトインターナショナル

ホワイトガソリン専用のウィスパーライトに対し、インターナショナルモデルはホワイトガソリンの他、無鉛ガソリンと灯油も使用可能なマルチフューエルタイプのバーナーです。折り畳みタイプの五徳には滑り止めの溝が入っているため、鍋などの安定性に優れます。スタンダードモデル同様、使用前にはポンピングとプレヒートが必要です。

火力 2,772kcal/h
サイズ Φ190×H90mm
ゴトクサイズ Φ190mm
収納サイズ W150×D90×H90mm
重量(本体、ポンプ) 316g
使用可能燃料 ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油

(画像出典:MSR)

MSR / エムエスアール

XGK EX

XGK エクスペディションは過酷な状況での使用に対応するモデルです。バーナーにはエンクロージャーによる保護が備わり、フューエルラインは燃焼時に発生する不純物などがつまり難いよう太く設計されています。燃料にはホワイトガソリンの他、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料が使用可能です。使用前にはポンピングとプレヒートが必要です。

火力 2,646kcal/h
サイズ Φ200×H90mm
ゴトクサイズ Φ200mm
収納サイズ W170×D100×H90mm
重量(本体、ポンプ) 392g
使用可能燃料 ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料

(画像出典:MSR)

MSR / エムエスアール

DragonFly
ドラゴンフライ

ドラゴンフライはポンプ部と燃焼部の2ヶ所にバルブを持つ、火力調整を得意とするモデルです。とろ火での煮込み料理から高火力での沸騰など、調理能力の高いバーナーです。燃料はホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料に対応します。使用前にはポンピングとプレヒートが必要です。

火力 2,192kcal/h
サイズ Φ190×H100mm
ゴトクサイズ Φ190mm
収納サイズ W180×D120×H90mm
重量(本体、ポンプ) 412g
使用可能燃料 ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料

(画像出典:MSR)

Optimus / オプティマス

NOVA
ノヴァ

MSRのドラゴンフライ同様、ポンプ部と燃焼部の2ヶ所にバルブを持つストーブ。燃焼部のバルブにより細かな火力調整が行えます。堅牢な造りとコンパクトな収納を両立した過酷な環境下でも信頼出来るストーブです。燃料にはホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料などが使えるマルチフューエルタイプです。使用前にはポンピングとプレヒートが必要です。

参考価価:¥25,850

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火力 2,850W
収納サイズ 140×80mm
重量(本体、ポンプ) 460g
使用可能燃料 ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料、その他

(画像出典:Optimus)

SOTO / ソト

MUKA STOVE
MUKAストーブ

ガスストーブの使い易さとガソリンストーブの高火力を備えるMUKAストーブは、煩わしいメンテナンスを最小限にするため、プレヒートレスに拘ったストーブです。プレヒートレスな代わりにポンピングは多く必要ですが、ポンピング圧を視認できるインジケーターが備わっていたり、消火時にホース内の燃料を吐き出させる構造になっていたりと使い勝手で右に並ぶものはないでしょう。燃料にはホワイトガソリンとレギュラーガソリンが使用できます。柔らかいフレキシブルホースとコンパクトな収納性も魅力です。

火力 4,000kcal/h (4.7kW)
サイズ W135×D135×H80mm
収納サイズ(本体、ポンプ) W80×D65×H80mm
重量 333g
使用可能燃料 自動車用レギュラーガソリン、ホワイトガソリン

(画像出典:SOTO)

SOTO / ソト

StormBreaker
ストームブレイカー

300個もの炎孔と風防を備えることで優れた耐風性を実現したSOTOのストームブレーカー。ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの他、ガスにも対応するハイブリッドなストーブです。因みにガスは液出し対応のためドロップダウンに強く、寒冷地でも使用可能です。MUKAストーブ同様、ポンピング圧用インジケーターや排液機能などを備える高機能モデルです。もちろんプレヒートは不要です。

火力 3,000kcal/h (3.5kW)
サイズ W150×D130×H90mm
ゴトクサイズ Φ170mm
収納サイズ W65×D65×H90mm
重量(本体、ポンプ、ガスバルブ) 448g
使用可能燃料 ガス、自動車用レギュラーガソリン、ホワイトガソリン

(画像出典:SOTO)

手軽に扱えるガスバーナーに比べ、ホワイトガソリンバーナーは使用においてもメンテナンスにおいても一手間掛かる印象は拭えません。しかしその作業こそが趣であり愛着へと繋がります。

独特な燃焼音と強い炎を一度手にすると、もう虜になること間違いないでしょう。