ウルトラライトの極み。固形燃料と最軽量ギアを紹介

Outdoor Gears

アウトドアでの調理に欠かせない燃焼系ギア。
ウルトラライトを突き詰めた時、行き着く先のひとつに固形燃料があります。

固形燃料はギアを含めた総合的な軽さだけでなく、使い勝手や安全性も特徴です。

今回は、機動性を優先するULハイカーに高い評価を得る「固形燃料」について詳しく紹介しましょう。

固形燃料とは

固形燃料とは、その名の通り固形の可燃性燃料です。
着火させることで燃焼し、燃料が尽きるまで火力を得ることが出来ます。

(画像出典:Amazon)

固形燃料には様々な種類がありますが、機動性を優先した小型で軽量の固形燃料に絞ると、メタノールをゲル化した、いわゆる卓上コンロ用固形燃料と、ヘキサミンを成分とするタブレット型固形燃料の2種類が一般的です。

(画像出典:Amazon)

いずれも引火点は高く自然発火の可能性が低いため安全に持ち運べることが特徴ですが、常温で主成分が気化するため密閉して管理する必要があります。

固形燃料は燃料の大きさが固定であるため、燃焼時間と熱量を管理して使用出来るところも特徴です。

例えばエスビットのタブレット型固形燃料「ミリタリー14g/tab」は、ひとつのタブレットの燃焼時間が12分で、丁度500mlの水を沸騰させる熱量を備えます。

Esbit / エスビット


固形燃料

SOLID FUEL

(画像出典:Amazon)

アルファ化米と汁物のセットや、カップヌードル等といった一般的な山ご飯のレパートリーでは、14gタブレットひとつで丁度の熱湯を得ることが出来ます。

仮に500mlもお湯を沸かす必要がない場合には、小型のタブレットを使用したり、14gタブレットを分割して使用するなどの対応も取れます。

反対に燃焼後に燃料が足りなかった場合、例えば想定より気温が低く、沸騰する前に燃料が燃え尽きそうな場合には、4gタブレットや分割した小型タブレットを継ぎ足すことで燃焼時間を延長させることも出来ます。

固形燃料はサイズと数量で熱量が定まるため調理に合わせて必要な分量を簡単に算出できるだけでなく、液体燃料と異なり燃料の追加投入が行えるなどの利便性や安全性も備えています。

また、加圧対策や液漏れなどの心配がないため、重量やサイズの負荷となるような運搬容器を準備する必要がないところも良い点です。

アルストと固形燃料のストーブ重量の比較

アウトドアにおける火力燃料には、ガソリン系燃料、ガス、アルコール、固形燃料などがあります。
ライトハイク分野に限るとガス、アルコール、固形燃料に絞られ、この中で軽さを最優先とした場合には固形燃料が最も軽い選択となりますが、実際にアルコールストーブと比較した場合、どのくらい軽いのか確認しておきましょう。

昨今様々な種類のストーブがありますが、お湯を沸かすことが出来る最軽量のシステムを考えた時、必然的にゴトク機能付きのストーブが比較候補となります。
(実用上では風防もシステム構成に入れるべきギアですが、それぞれのパターンで風防を考慮すると複雑になるため、今回は省いています。)

アルコールストーブからは、ゴトクの付いたバーゴのトライアドマルチフューエルストーブ(30g)や、小型で直接クッカーを置くことが出来るエバニューのブルーノートストーブ(20g)が候補として挙げられます。

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ブルーノートストーブは300ccの沸騰におよそ15gの燃料が必要になり、燃料ボトル15g程度を合わせても僅か50gです。

では固形燃料の場合はというと、固形燃料は液体燃料ほど細かく分量を刻むことが出来ないため、基本的にはタブレットのサイズ刻みで携行する量を決める必要があります。

最も汎用的なサイズとしては、エスビットのミリタリー14gが500ccの沸騰に適した燃料となっており、ミリタリー14gとストーブの重量を合わせた重さが最小構成とみなせます。

お気付きの通り、ストーブが35g以下であれば固形燃料の組み合わせのほうが軽量ということになります。

固形燃料用ストーブ

固形燃料用ストーブの最軽量モデルは、類似品を除くと長年不動です。

Esbit / エスビット


チタニュームストーブ

Titanium Stove

僅か13gの超軽量固形燃料用ストーブ。
エスビットの固形燃料との相性はもちろん、デザイン性にも優れる逸品です。

2,090

サイズ φ105×H47mm
素材 チタン
収納サイズ 84×29×50mm
重量 約13g

(画像出典:Amazon)

エスビットの固形燃料と組み合わせるのであれば、ミリタリー14gとチタニュームストーブ13gで僅か27gという驚異の軽量化が実現でき、アルスト50gの組み合わせに対しておよそ半分の重量で燃焼システムを構築することが可能です。

まとめ

固形燃料は安全性と信頼性の高い燃料です。
中でもエスビットのタブレット型固形燃料は遠征隊などでも使用され、その信頼性は実証されています。

軽さが全てということではありませんが、軽量化やウルトラライトを検討している方は一考の価値があるのではないでしょうか。