夕暮れに雰囲気を作り出す燃焼系ランタン。ゴォォォと静かに響く燃焼音は、団欒の空間を灯りと共に優しく包み込みます。中でもひと手間掛かるガソリンランタンは、よりアウトドアを味わえると人気のランタンです。
この記事では、コールマン製のホワイトガソリンランタンの特徴と使い方を紹介します。
ガソリンランタンの特徴
ガソリンランタンは、不純物の少ないホワイトガソリンを燃料とする燃焼系ランタンです。

(画像出典:Coleman)
ガソリンラタンの灯は温かみのあるオレンジ色の強い光が特徴で、その強さは消費する燃料に比例し、マントルの数や大きさがそれ示しています。ガスランタンやLEDランタンに比べれ手間はかかりますが、独特な灯の色合いと、アナログチックな作業が人気のアイテムです。
Coleman標準モデル3機種の紹介
ガソリンランタンと言えばコールマン。コールマンからは標準モデルである3種のランタンと、期間限定のモデルが発売されています。限定品はシーズンランタンなどのリミテッドデザインのものですが、使用方法は標準品と変わりません。
ワンマントルランタン 286A

参考価格:¥14,800
光量 | 200CP/130W相当 |
燃焼時間 | 7.5~15時間 |
燃料タンク容量 | 590cc |
本体サイズ | Φ16×31cm |
重量 | 1.4kg |
(画像出典:Coleman)
パワーハウスツーマントルランタン 290A

参考価格:¥19,800
光量 | 300CP/190W相当 |
燃焼時間 | 7~14時間 |
燃料タンク容量 | 940cc |
本体サイズ | Φ18×35cm |
重量 | 1.8kg |
(画像出典:Coleman)
ノーススター チューブマントルランタン

参考価格:¥22,990
光量 | 360CP/260W相当 |
燃焼時間 | 7~14時間 |
燃料タンク容量 | 940cc |
本体サイズ | Φ17.3×34.3cm |
重量 | 1.8kg |
備考 | 着火装置付き |
(画像出典:Coleman)
ガソリンランタンの使い方
点火方法
ガソリンランタンの点火の流れは次の通りです。
- ホワイトガソリンを入れる。
- ポンピングする。
- マントルを取り付け、空焼きする。
- 点火する。
- 追ポンピングする。
1.ホワイトガソリンを入れる
フューエルキャップを外し燃料タンクにホワイトガソリンを入れます。燃料は本体を少し傾けた時に燃料挿入口から液面が見えるくらいまで入れます。
入れ終わったらキャップをしっかり閉めます。
2.ポンピングする
ポンピングとは、ポンピングノブを押し引きすることで燃料タンク内を加圧する作業です。
ポンピングノブを反時計回りに2回転程回して引っ張ると、ポンピングノブが引き出せます。ノブの中央の穴は呼吸ポートなので、ポンピングする時は親指で塞ぎながら押し込みます。奥まで押し込んだらまた引出し、再度押し込み また引き出す・・・これを繰り返して燃料タンク内をどんどん加圧していきます。
ノブが固くて押し込めなくなったら、燃料タンク内の加圧が完了した証です。呼吸ポートを開放した状態でポンプノブを押し込み、時計回りに回してしっかり閉めます。
3.マントルを取り付け、空焼きする
※マントルの取り付け、取り換えが不要な時は飛ばしてください。
マントルは購入した状態のままでは使用できません。繊維の状態のマントルを空焼きし、炭化させた状態ではじめて光源の役割を果たすようになります。
まずマントルの中に指を入れ、マントルの形状を整えて(膨らませて)からノズルの先端に取り付けます。マントルの結び位置は、ノズル先端の凸と凸の間のくぼみに結びます。結び終え余った紐は必ず切り落としましょう。
取り付けたマントルの下部から、チャッカマンなどで火をつけ、万遍なく燃やし切ります。燃やしたマントルは壊れやすいため、空焼き時は風のないところで行い、むやみに触らないように気をつけましょう。
マントル全体が白く炭化し、大きな穴などの異常がなければ空焼き完了です。(この状態ではまだマントルはしぼんだ状態です。)

4.点火する
フレーム下からチャッカマンを挿入し、マントルのそばで火を灯しながら燃料ツマミをゆっくり回してバルブを開きます。着火したら燃料ツマミをLOWにし、火が落ち着くまでしばらく待ちます。初めは炎をあげて燃えますが、ジェネレーターが温まるとガソリン滴がしっかり気化し、落ち着いた灯になります。炎が落ち着いたら燃料ツマミをゆっくりHIGHまで回します。
5.追ポンピングする
灯を安定させるため追ポンピングすれば完了です。点火後も長時間点灯し続けると燃料タンクの内圧が下がり灯が不安定になります。その場合も追ポンピングをすると良いでしょう。
消火方法
消火は燃料ツマミをOFFにするだけですが、ノズル部をクリーニングするために、燃料ツマミをLOW↔HIGHと数回繰り返しひねってからOFFにします。OFFにした後も点灯していますが、しばらく経つと消灯します。
消灯後も熱を持っていますので、完全に冷えるまでは収納しないようにしましょう。
動画で確認
ガレージライクな作業が魅力のガソリンランタンは、手を入れればしっかりと応えてくれる愛すべきギヤのひとつです。ワンマントルでも十分すぎる光量に加え ランニングコストも魅力的なガソリンランタンは、あなたのアウトドアライフの強い味方になることでしょう。