朝霧の中、早起きした鳥のさえずりを聞きながら、ケースからシングルバーナーを取り出し燃料を注ぐ。豆を挽く音で目を覚ました娘がテントから出てきた頃には、ケトルからは白い湯気が立ち上がっていた。隣に座る娘はお気に入りのマグにコーンスープの素を入れ、コーヒーの準備が出来るのを嬉しそうに待っている。
コールマンのガソリンバーナーは、プレヒートが不要で燃焼音が小さいためキャンプの朝にぴったりのバーナーです。
この記事では、コールマンのガソリンバーナー508Aの特徴と使い方を紹介します。
コールマンのガソリンバーナーとは
一般的に言われるガソリンバーナーは、不純物の少ないホワイトガソリンを燃料とするバーナーです。燃料タンクに入れたホワイトガソリンを加圧し、ジェネレーターで気化したガスを燃焼することで熱を得ることが出来ます。ガスバーナーに比べ手間は掛かりますが、低温化でも火力を安定供給できることと、アナログチックな作業が人気のアイテムです。
一般的なガソリンバーナーはプレヒートという点火前の準備が必要ですが、コールマンのガソリンバーナーはプレヒートが不要で、これにより煤汚れが少なくメンテナンスをほとんど必要としない特徴があります。また燃焼音が小さく火力調整も容易なため、煮込み料理から焼き料理まで対応する万能型のバーナーでもあります。
コールマンのバーナーは使い易さでは群を抜いていますので、ビギナーの方にもおすすめです。
コールマン標準モデル3機種の紹介
コールマンからは3種のガソリンバーナーが発売されています。
413Hパワーハウスツーバーナー

参考価格:¥28,800
火力 | メイン:3,650kcal/h、サブ:2,750kcal/h |
燃焼時間 | 2~6時間 |
燃料タンク容量 | 1.6L |
収納サイズ | 56×35×16cm |
重量 | 5.8kg |
(画像出典:Coleman)
ガソリンバーナー「スポーツスターⅡ」の使い方
点火方法
スポーツスターⅡの点火の流れは次の通りです。
- ホワイトガソリンを入れる。
- ポンピングする。
- 点火する。
- 追ポンピングする。
1.ホワイトガソリンを入れる
フューエルキャップを外し、燃料タンクにホワイトガソリンを入れます。燃料は本体を少し傾けた時に燃料挿入口から液面が見えるくらいまで入れます。
入れ終わったらキャップをしっかり閉めます。
2.ポンピングする
ポンピングとは、ポンピングノブを押し引きすることで燃料タンク内を加圧する作業です。
ポンピングノブを反時計回りに2回転程回して引っ張ると、ポンピングノブが引き出せます。ノブの中央の穴は呼吸ポートなので、ポンピングする時は親指で塞ぎながら押し込みます。奥まで押し込んだらまた引出し、再度押し込みまた引き出す・・・これを繰り返して燃料タンク内をどんどん加圧していきます。
ノブが固くて押し込めなくなったら、燃料タンク内の加圧が完了した証です。呼吸ポートを開放した状態でポンプノブを押し込み、時計回りに回してしっかり閉めます。
3.点火する
チャッカマンなどでバーナーのそばに火を灯し、燃料ツマミをゆっくり回してバルブを開けば着火します。着火と同時に一度炎が立ち上がりますが、ジェネレーターが温まりやすい構造のためすぐに青色の火に変わります。外気温によりますが10秒程経っても青色の火にならない時は、加圧量が足りない可能性がありますので再度しっかりポンピングをしましょう。
4.追ポンピングする
火力を安定させるために追ポンピングをすれば完了です。
バーナーはランタンに比べて燃料タンク内圧の減少が早いため、火力が落ちてきたと感じたらこまめに追ポンピングをすると良いでしょう。
消火方法
消火は燃料ツマミをOFFにするだけですが、ノズル部の掃除のため、レバーをLOW↔HIGHと数回繰り返しひねってからOFFにします。OFFにした後も火が残りますが、しばらく経つと鎮火します。
鎮火後も熱を持っていますので、完全に冷えるまでは収納しないようにしましょう。
動画で確認
想像するよりも随分簡単に扱えると感じた方も多いのではないでしょうか?ガソリンバーナーは低温下でも安定した火力を得られるため、場所や季節を問わず頼れるギヤです。バーナーをお探しの方は是非検討してみてください。