『GoPro HERO12』最新モデルのスペックを徹底解説

GoPro & Media

27MP新型イメージセンサーを搭載したHERO11の登場から1年。
新たなGoProが発売されます。

最新モデルHERO12ではアクションカメラの拘りとも言えるビデオ性能がアップグレードし、更にカメラの目となるレンズモジュールも新型が登場します。

期待されるHERO12の性能を、HERO11と比較しながら紹介しましょう。

GoPro/ゴープロとは

GoProは小型、堅牢、防水性を備えたアクションカメラです。
昨今のモデルにおいては性能、画質共に高度なカメラでもあり、アクション分野だけでなく街撮りやVlogなど様々な分野でも活用されています。

GoProやアクションカメラに馴染みのない方は、まずはこちらの記事からご確認ください。
アクションカメラGoProの基本をわかり易く解説!
アウトドア以外でも注目されるようになってきたGoPro(ゴープロ)。旅行や日常、TV番組へとテリトリーを広げつつありますが、まだまだ活躍の場は広いはず!もっと多くの人達がGoProのある生活に飛び込んでもらえるよう、今回はGoProの基本を詳しく紹介します!

GoPro HERO12

HERO12のスペックの紹介の前に、まずは2023年9月6日に公開されたトレーラーをご覧ください。

HERO11では、スタンダードモデルであるBLACKと共にコンパクトモデルであるMiniが登場しましたが、今回の最新モデルHERO12シリーズでは、スタンダードモデルであるBLACKの一種類となります。

注目すべきスペックを順に紹介しましょう。

GoPro HERO12 BLACKのスペック確認


HERO12 BLACKは、HERO11 BLACKからの外観、フォルムの変更は特にありません。
それはつまり、HERO9以降のモデルとアクセサリにおける互換性があることを意味します。
ビルドインマウントをはじめ、現時点の完成系としてこのフォルムを踏襲し、従来ユーザーも最新のGoProを手にし易い環境に配慮しています。

GoPro HERO12 アップデート情報

GoPro問わず多くの機器は大型アップグレードとマイナーチェンジの2つのバージョンアップがあります。

1年前のHERO10からHERO11へのモデルチェンジでは、イメージセンサーが超高画質化するというハード面のアップグレードが行われています。
またGoProの手振れ補正機能HyperSmoothが4.0から5.0へとアップグレードされ、これらからHERO11へのバージョンアップは大型アップグレードと位置付けされています。

大型アップグレードから僅か1年余りの新機種HERO12は、果たしてどちらの意味を持つバージョンアップとなるでしょう!?

HERO12 BLACK HERO11 BLACK
ビデオ 5.3K/60fps
4K/120fps
2.7K/240fps
5.3K/60fps
4K/120fps
2.7K/240fps
HDRビデオ 5.3K(16:9)/30fps
4K(16:9)/60fps
スローモーション 8x (2.7K、1080p) 8x (2.7K、1080p)
ビデオ安定化 HyperSmooth6.0 HyperSmooth5.0
水平維持機構
Bluetoothオーディオサポート
GPS GPS
GLONASS
GALILEO
フォト 27.13MP + SuperPhoto with HDR 27.13MP + SuperPhoto with HDR
タイムラプス ビデオ
タイムワープ ビデオ TimeWarp3.0 TimeWarp3.0
ナイトラプス ビデオ
防水 10m 10m
フロントディスプレイ
ライブストリーミング 1080p 1080p
チップ GP2 GP2
サイズ 幅71.8 x高さ50.8 x奥行き33.6mm 幅71.8 x高さ50.8 x奥行き33.6mm

HERO11 BLACKからの注目すべきアップグレードは4点です。

HDRビデオ撮影への対応

HERO12のアップデートの目玉と言える機能が、このHDR撮影です。

HDRはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、明るさを表現できる幅が通常よりも広く表現できる技術です。
通常の撮影では白飛びや黒つぶれが起こる環境でも、HDRビデオ撮影では美しい映像を得ることが出来ます。

例えばよく晴れた日に室内から窓際を撮影すると、室内は綺麗に撮影できても窓の向こうの景色が真っ白に映るという経験はないでしょうか?
これが白飛びです。
撮影できる明るさの範囲を超えると起こる現象で、HDRビデオはこの撮影できる明るさの範囲が広いため、範囲の端の色も鮮やかに表現することが出来ます。

HyperSmooth6.0

GoProのビデオ安定化性能『HyperSmooth』もアップグレードしました。

既にHyperSmooth5.0の時点でジンバルと同等の手振れ防止機能を備えていたGoProですが、HyperSmooth6.0となりブレ補正中も最広角での撮影を可能としました。

※動きやスピードに応じて補正レベルを自動調整する自動ブースト機能はHyperSmooth5.0で既に搭載されていますが、HyperSmooth6.0では常に最広角の視野角で撮影が可能となっています。

Bluetoothオーディオサポート搭載

HERO12ではAppleのAirPodsやBluetoothイヤホンなどのワイヤレスマイクが使えるようになりました。

ワイヤレスマイクを通しての音声操作も可能で、リモコンやスマホを使用せずとも離れたGoProを制御することが出来ます。

撮影時間の向上

HERO12はHERO11と同じようにEnduroバッテリーを標準搭載します。

25℃の環境下でのHERO11性能向上値

  • 5.3K60ビデオ:60分 (28%延長)
  • 4K120ビデオ:51分 (40%延長)
  • 4K60ビデオ:71分 (13%延長)
  • 1080p30ビデオ:120分

Enduroバッテリーは、従来のバッテリーより駆動時間に優れ、且つ低温下でもパフォーマンスを維持できるGoProの誇る最新バッテリーです。

Enduroバッテリーの詳細はこちらの記事へ
GoProを冬仕様に!低温環境下用バッテリーと低温対策
防水、コンパクト、タフと三拍子そろったGoProは、ウィンタースポーツと相性の良いカメラです。しかし雪山に強い筈のGoProでも、零度を下回る寒冷地では電源が入らないなどのトラブルも見受けられます。今回はそんなトラブルを解決するバッテリーと、低温対策について紹介します。

HERO12はこのEnduroバッテリーと電源管理の改善により、駆動時間を大幅に延ばしました。

しかし注意点もあります。
駆動時間と併せて紹介するべきではないかもしれませんが、HERO12ではGPS機能が廃止されています。
昨今では腕時計やスマホなどにもGPSが搭載されるため、GoProにGPSが無くてもという意見はあるかと思いますが、既存ユーザーでGoProのGPSを活用していた方は注意です。

MAXレンズモジュラー2.0

HERO12と併せて、MAXレンズモジュラーもバージョンアップしています。

MAXレンズモジュラーは、GoPro HERO12 BLACKに装着出来るレンズモジュラーです。

HERO12ではレンズモジュールを取り外し交換することができ、MAXレンズモジュラーは標準搭載のシングルレンズモジュラーより優れた機能を備えたレンズモジュールです。

MAXレンズモジュラーの主な機能は『視野の拡大』と『ビデオ安定機能』です。

MLM2.0 超広角アングル

MAXレンズモジュラー2.0が捉える視野角は、驚異の177度です。

HERO12シングルレンズモジュラーに対し横向き撮影で36%、縦向き撮影で48%も拡張することが出来ます。

超広角アングルで撮影されたビデオは、よりダイナミックで、よりスピード感や臨場感のあるビデオに仕上がります。

MLM2.0 MaxHyperSmooth

MAX HyperSmoothはMAXレンズモジュール1.0から搭載されている機能です。

レンズモジュールが備えたビデオ安定化機能で、GoPro HEROが備えるHyperSmoothと合わさることで驚異的なビデオブレ補正効果を発揮します。

HERO12と共にバージョンアップしたMAXレンズモジュール。

人の目が追い付けないシーンを切り取るには必要なモジュールでしょう。

まとめ

アクションカメラという尖った分野の先駆けでもあるGoProですが、今では誰でも簡単に操作でき、セッティングを気にすることなく撮影に没頭できるユーザビリティの高い撮影機材となりました。

今回のHERO12 BLACKはそんなユーザビリティを大切にしながらも、映像の美しさやダイナミックさといった『アクションカメラだからこその拘り』を貫いたバージョンアップになっています。

HERO12は間違いなく最先端のアクションカメラであり最高の撮影機材です。

人の目が微かに捉える臨場感を逃さない、数少ないカメラでしょう。

GoPro / ゴープロ


ヒーロー12 ブラック

HERO12 BLACK

62,800

GoPro / ゴープロ


マックス レンズモジュラー2.0

MAX LENS MOD 2.0

16,000

(アイキャッチ、画像出典:GoPro)

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