際立つスタイリッシュさで巷を賑わす韓国発アウトドアブランド。
中でもMINIMAL WORKS(ミニマルワークス)とBACKCOUNTRY(バックカントリー)はトップクラスの注目ブランドです。
この2つのブランドを象徴する2つのシェルター「SHELTER G(シェルターG)」と「Orison(オリソン)」は、新しいシェルタースタイルを求めるキャンパーの注目を集めると共に、よく似たスペックのため選択に悩むシェルターでもあります。
今回はこの2つのシェルターを実際に並べて設営することで、サイズ感を細かく比較してみましょう。
シェルターGとオリソンの特徴
まずはシェルターGとオリソンの特徴を見てみましょう。
共にアウトフレーム構造のスタイリッシュなシェルターです。
【MINIMAL WORKS】SHELTER G / シェルターG
ミニマルワークスのシェルターGは圧倒的な解放感を特徴とする大型シェルターです。
前後に大きく開けた出入口が、爽快なパノラマビューを作り出します。
サイズ | W350×D300×H170cm |
ファブリック | 本体:Nylon40D/SIL ルーフ:Poly 75D,TPU |
耐水圧 | 2,000mm |
ポール | Duralumin |
収納サイズ | 25×65cm |
重量 | 約6.4kg |
カラーバリエーションはオリーブとタンの2色です。
ベンチレーションは2か所の大きな出入口の他、サイドに4か所、トップに2か所のベンチレーターを備えます。
【BACKCOUNTRY】Orison / オリソン
バックカントリーのオリソンは、軽量且つ高剛性を特徴とするアルパイン仕様のシェルターです。
オプションのインナーテントを用いることで、ダブルウォールテントとしても活用可能です。
サイズ | W310×D320×H168cm |
ファブリック | ナイロンリップストップ20D Sil/Pu |
耐水圧 | 2,500mm |
ポール | ジュラルミン7001-T6 9.5Pi |
収納サイズ | φ22×47cm |
重量 | 約3.52kg |
カラーはブラックのみ。黒で統一されたデザイン性も魅力です。
ベンチレーションは前後の出入口の他、側面に4か所(※)とトップに2か所のベンチレーターを備えます。
※最新モデルでは側面のベンチレーターは2か所に変更されています。
両シェルターとも、出入口はプレーンパネルのみ標準装備となります。
メッシュパネルを装着したい場合には、別途準備する必要があります。
シェルターGとオリソンのサイズ比較
シェルターGとオリソンのスペック上のサイズ値はよく似ています。
サイズ値だけ見るとそれほど差がないように思えますが、実際には用途が異なると言える程の差があります。
実際に並べて設営した際の、正面からのサイズ感を見てみましょう。
※出入口の寸法は実測値、それ以外は仕様値です。
並べて比べてみると、仕様寸法値差以上のサイズ差を感じます。
それは張り方にもよるかとは思いますが、実測値と仕様値に差がみられのもひとつの要因で、幅内寸の実測値はシェルターG:350cm、オリソン:285cmと65cmもの差があります。
また、仕様値では2cm差の全高ですが、実感としてはもう少し差があるように感じます。
これは完全なアウトフレーム構造のオリソンに対し、シェルターGではフレームとスキンに隙間ができないスリーブ構造をとっていることも要因でしょう。
両シェルター共に大人が出入りするには屈む必要がありますが、室内の高さ方向の圧迫感はシェルターGの方が少なく感じます。
次にサイドからのフォルムです。サイズ比を概ね合わせた画像で見てみましょう。
サイドのフォルムから見受けられるように、オリソンが半円形に対してシェルターGは台形をしています。
接地面の寸法は実測値でオリソン:300cm、シェルターG:300cmと変わりありませんが、上方へ行くほどオリソンの方が狭まっていくため、シェルター内部と感じる空間には大きな差を覚えます。
スペック上の寸法値はよく似ていますが、室内空間の大きさには大きな違いがあるため、特に多人数での使用を想定している場合にはシェルターGがおすすめです。
まとめ
フォルムと構造、そして実測値との差異などを踏まえると、オリソンとシェルターGには仕様寸法以上の大きな差があります。
カンガルースタイルなど2ルームテントとして使用する場合には、オリソンは1人、シェルターGは2人が適した人数でしょう。
Orison | SHELTER G | |
シェルター用途 | ~2人 | 2~4人 |
2ルームテント用途 | 1人 | ~2人 |
スタイリッシュなフォルムで人気急上昇中の2幕。
どちらも見た目と性能共に優れたシェルターであることに疑いありませんが、見た目の好みだけで選ぶのではなく、ソロ、デュオ、ファミリーなどの使用スタイルに合わせて選ぶことも大切です。
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