EVERNEW / Ti Mug pot 500
エバニュー/チタンマグポット500は、程良いサイズ感と、持っていることを忘れる程の軽さが魅力の「ハイカー御用達ULギア」です。
エバニューのU.L0.3シリーズに分類されるチタンマグポット500は、軽くて固い特徴を持つチタンを素材とした世界トップクラスのウルトラライトギアです。
一般的なチタン製ギアでは成形しやすい0.4mm厚のチタンが用いられますが、U.L0.3シリーズでは0.3mm厚のチタンが用いられ、材料比でおよそ25%の軽量化を実現しています。
これは世界最高水準の成形技術を誇るエバニューだからこそ成せる業です。
中でもチタンマグポット500は、容量500ml(満水容量550ml)のサイズに合わせて作られたマグポットで、このサイズ感は一人前の容量として多くのハイカーにフィットしています。
Ti Mug pot 500の詳細
チタンマグポット500の最大の特徴は、何と言っても0.3mmチタンによる軽さですが、ULの本場米国のBackpacking Lightも認めたこのマグポットの特徴はこれだけではありません。
軽さと注ぎ易さ
山ご飯やハイカー飯と言われるアルファ化米やドライフード。
これらの調理を主軸とするチタンマグポット500には、必要な分量の水を沸かせることと、溢さずパックに注げることが要求されます。
この要求に応えるべく、チタンマグポット500には限られた水を無駄なく使用できるよう軽量目盛が成形され、沸騰したお湯を安全に注ぐことが出来るよう注ぎ口も成形されています。
注ぎ口の水キレの良さは、高い評価を得ています。
加熱システムへの配慮
山をフィールドとするULギアは、バーナーやアルコールストーブなどで加熱する際に風防を使用します。
チタンマグポット500は、一般的なマグやクッカーと比較してハンドルが高い位置に配置され、風防使用時でもハンドルが干渉せず水平にセット出来るようになっています。
またチタンマグポット500の底面には、直径およそ80mmの段差が設けられています。
この段差は同メーカーのアルコールストーブ用スタンドや、ULギアとして人気のMUNIEQのX-Mesh Stoveに嵌まるようになっており、沸騰の振動などで滑り落ちる心配がありません。
軽さという携行性能に加え、これら調理シーンにおいて要求される機能をも確実に備えていることが、ハイカーの高い評価へとつながっています。
使用における注意点
ULギアとして優れるチタンマグポット500ですが、使用における注意もあります。
ひとつは熱伝導率の低さによる焦げ付きです。
熱伝導率が低いチタンでは集中した熱量をクッカー全体に伝え難いため、ガスバーナーやトルネード型アルコールストーブなど、火力が小面積に集中するような場合は部分的に熱せられ焦げ付きにつながります。
食材を炒めたり、水分量が少ない調理で使用する場合は注意が必要です。
もうひとつは外力に対する破損です。
例え強度の高いチタンと言えど、0.3mmの厚みしかないチタンマグポット500は外力により簡単に変形します。
落下への注意はもちろん、ザック内での保管にもケアが必要です。
これらはチタンマグポット500に限られたことではなく、多くのチタン製ギアやULギアにおいて同様です。
軽さの恩恵を受ける分、相応の取り扱いを心掛けましょう。
EVERNEW / エバニュー
チタンマグポット500
Ti Mug pot 500
FREELIGHTという選択肢
優れた性能と評価を得ているエバニューのチタンマグポット500ですが、最も懸念されているのはその供給量の薄さです。
不定期で供給されはするものの、幸運を手にする方はまだまだ一部という状況で、欲しくても手に入れられないギアのひとつとして名を連ねています。
では他のメーカーの品をと考える方も多いと思いますが、チタンマグポット500はそのサイズ感とその軽さで類似のギアも多くはありません。
今回は数少ない類似ギアの中で同等のサイズ感でありながら、より軽さに重きを置いているギアを紹介しましょう。
FREELIGHT / フリーライト
チタニウムポット
Titanium Pot UL-600H
フリーライトのチタニウムポットはシンプルな形状のポットで、目盛や注ぎ口は設けられていません。
その代りに安定した形状と、世界最軽量と謳う72gの重量に抑え込まれています。
性能としては何に重きを置くかで好みは分かれるギアですが、ULクッカーをお探しの方は一考の価値ありです。