【キャンプ場情報】アプトいちしろキャンプ場-静岡県SLの町

Field & Food

鉄道ファンの中ではアプトという言葉でピンと来るようですが、一般の方には大井川鐵道やSLと言う言葉の方が馴染みが強いでしょうか。

SLの町として知られる静岡県川根本町にあるアプトいちしろキャンプ場は、アプト式電車の通る大井川鐵道を雄大な自然の中で望みながらキャンプが楽しめる希少なキャンプ場です。
キャンプ場の目の前に流れる大井川と深緑に覆われた自然の中で、人工的な大井川鉄道が走る様は正に非日常です。

この記事では大自然と観光が存分に味わえる「アプトいちしろキャンプ場」の詳細情報と、周辺観光地や観光ルートなどを紹介します。

アプトいちしろキャンプ場ってどんなとこ?

アプトいちしろキャンプ場のある静岡県川根本町は、大井川を北上した山間部に位置します。

遠方からのアクセスの場合、新東名高速道路 島田金谷ICを降りた後、国道473号線に入り大井川沿いを北上します。
まずは千頭(せんず)を目指して走り、その先はキャンプ場または川根本町長島ダムを目指せば迷わず辿り着くでしょう。

道中には道の駅がいくつかありますが、おすすめは川根町にある道の駅「川根温泉」です。
川根温泉では食事や入浴の他、通過するSLを間近で見ることが出来ます。

大雨の影響で川は濁っています・・・

SLが走る区間は新金谷駅~千頭駅間です。
この区間はSLの他、機関車トーマスとジェームスも走るため子供達にも大人気です。
午前中は新金谷駅から千頭駅へ、午後は千頭駅から新金谷駅へ向かって走ります。
上の写真の様に橋の奥から向かってくるSLが見れるのは午前中のみなので、キャンプ場に向かう前に立ち寄ることをおすすめします。

午後は駅側のスポットがおすすめ。

SLやトーマスは頻繁に走っていないため、大井川鐵道の公式ページで運行時間を確認しておきましょう。

小さな子供がいる方は、更に大井川を北上した先にある千頭駅に立ち寄るのも良いでしょう。
千頭駅ではトーマスフェアが開催され、時間が合えば停泊中のトーマス達を間近で見ることが出来ます。
フェアの詳細も大井川鐵道の公式ページに載っていますので、行かれる場合は事前に確認しておきましょう。

キャンプ場までは豊かな自然と大井川鉄道を間近に感じながらのドライブです。
途中コンビニはいくつかありますが、キャンプ場からの買い出しは容易ではないため、買い足しなどは他の目的と兼ねて行う方が良いでしょう。

施設情報

(画像出典:アプトいちしろキャンプ場)

県道388号線からキャンプ場へと細い山道を下ると管理棟前に到着します。
敷地面積はお世辞にも広くはなく、設備も必要最小限しかありませんが、親切丁寧に対応してくれる管理人さんの愛情と手入れが行き届いているアットホームなキャンプ場です。

生憎の天気で大井川は濁っていますが、天気が良ければエメラルドグリーンの美しい景色が見れるそうです。

川の向かい側には大井川鉄道が走り、アプト式電車の往来を見ることが出来ます。
鉄道と大自然をより感じるには川岸のサイトがおすすめです。

サイト情報

サイト名 タイプ サイト数
テントサイトA 26
テントサイトB 4

区画に垣根などはなく、オープンタイプのオートサイトになっています。

地面はAサイトが芝でBサイトは土です。
きれいに整備されていますがA-23~26及びBサイトはサイトの形状が歪で起伏があるところもあるため、ビギナーの方はA-1~22のサイトを選ぶ方が良いでしょう。
またほとんどのサイトにAC電源が準備されていますが、中にはAC電源がないサイトもありますので必要な場合は確認しておきましょう。
因みに電源付きサイトでも使用には別途申し込みが必要なため、予約時にはオプション指定を忘れないようにしましょう。

炊事場

炊事場は4棟(8区画)あり洗剤やスポンジなども常備されています。

炊事場の水道水は時折白く濁ることがあります。
石灰水かと思う程の白さですが、原因はダム湖の水圧による気泡の混入だそうなので、安心して飲み水として使用してください。

水を汲んだ後しばらく置いておくと気泡が抜け透明な水へと戻っていきますよ。

炊事場やトイレなどのあるエリアはサイトから階段を上がった先になります。
手洗い程度なら階段の下の水道も使用できますが、こちらの水道水はそのままでは飲むことが出来ないため注意しましょう。

トイレ

トイレは管理棟の横に設置されています。

管理が行き届いていてとてもきれいです。

お風呂

キャンプ場にお風呂はなくコインシャワーが設置されています。

コインシャワーは100円/3分です。

またシャワー室の横にはランドリーも設置されているため、連泊時にも安心です。

ゴミの処理

アプトいちしろキャンプ場ではゴミを廃棄することが出来ません。
生ごみ含めて持ち帰る必要がるため、食材は出来るだけ下処理をし肉類もトレーのままでなく袋などに小分けしておくと良いでしょう。

炭や薪などの燃え残りについては炊事場付近で回収してくれます。

遊び場

大井川では釣りが楽しめます。
管理棟で釣り具のレンタルも出来るため挑戦してみるのも良いかもしれません。

今回は生憎の濁流でしたが・・・

但し、川岸に行くためには足場の悪い堤防を降りなければならないため注意が必要です。

その他の遊び場は場内には用意されていませんが、近隣に観光地があるため観光地巡りもおすすめです。

長島ダム

キャンプ場の目と鼻の先にある長島ダム。
ダムの手前の橋からは大迫力の放水を見ることが出来ます。
またダムの上まで登れば壮大な景色を見下ろすことが出来ます。

キャンプ場では一駅電車に乗っていくことを勧められますが、歩いて10分掛からないので設営後に散策がてら行ってみるのも良いかと思います。

アプト式電車

急な勾配を上り下りするためのアプト式電車。
日本一の勾配であるアプトいちしろ駅~長島ダム駅間は、ここまで来たなら是非乗っておくべきではないでしょうか。

アプト式電車との連結/切り離しを間近で見れ、レトロな雰囲気でのんびりした電車に揺られる時間は日常から離れリラックスすること間違いなしです。
アプト式電車との連結区間はアプトいちしろ駅~長島ダム駅間のみですが、そのまま揺られていけば観光名所として名高い奥大井湖上駅に行くことが出来るため、奥大井湖上駅目指して電車に乗るルートがおすすめです。

奥大井湖上駅

アプトいちしろ駅から3駅先にある奥大井湖上駅。
湖の中に浮かぶように建つ駅が特徴です。

大雨の影響で湖は残念ながら濁っています・・・

電車を降りたら湖に掛かる線路沿いを歩いて陸地を目指します。
そこから10分程山を登ると上の写真が撮れるビュースポットです。
のんびり歩いて戻ってくると丁度帰りの電車が来るような時間割なので、ここまで来たなら是非ビュースポットまで歩きましょう。往復で30分程度です。

レンタル用品

テントから寝具までキャンプを行うための道具一式が揃っています。
全てレンタルで済まして電車で訪れるという方法も出来なくはないでしょう。

レビュー

深緑の中を流れる大井川の川岸にあるアプトいちしろキャンプ場は、常にマイナスイオンに包まれ、自然を直に感じられるキャンプ場です。
真夏の気温の高い日にもかかわらず、夜間は涼しさすら感じる程です。
但し昼間の晴天時には気温はしっかり上がるため、季節相応の準備は必要です。
また山間部の川沿いなので時折吹き抜ける風にも注意が必要です。

施設やサイトはしっかり整備され、シャワールームには蚊取り線香が設置されているなど他に類をみないほどの心遣いが感じられます。
過ごし易い環境と自然と鉄道が融合した珍しいシチュエーション、そして観光スポットに溢れた立地はアプトいちしろキャンプ場でしか味わう事の出来ないアウトドアライフではないでしょうか。
自信をもっておすすめするキャンプ場です。

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