こちらの記事は2020/09に投稿された記事です。GoProの最新機種はこちらよりご確認ください。
小型カメラとしても重宝されてきたアクションカメラGoPro(ゴープロ)は、この分野の先駆けでもあるメーカーですが、近年はアクションシーンだけでなく日常や旅行などででも活用され、より身近な存在になってきました。
またSNSやYouTubeでの撮影機材にも選ばれ、アクションカメラはより幅広いシーンへと開拓されてきています。
GoProはHERO8からシーン撮影に特化できるようモジュールという拡張型を見出してきています。
そしてHERO9では更に多くのシーンに適用できる、正に汎用から万能型へと進化を進めています。
そんなGoPro HERO9の詳細スペックを、HERO8と比較しながら紹介していきます。
GoProとは
まずGoProに初めて触れる読書の方にも、GoProとは何かを簡単に説明しましょう。
GoProは、アクションカメラ分野を先駆けて開拓したGoPro社が作るアクションカメラです。
カメラの名称と社名が同じですが、多くの場合カメラのことを指します。
(画像出典:GoPro)
GoProは小型・堅牢・防水と言ったアクションシーンに不可欠な性能を備えるビデオカメラです。
初号機からコンパクトで耐久性のあるカメラとして生まれたGoProですが、新しいモデルの登場と共に画質が向上し、手ブレ対策が追加され、夜景やタイムラプスなどの撮影モードを備えるなど、性能、機能共に進化を続けてきました。
アクションカメラとして名実ともに進化してきたGoProは、昨今では日常でもよりハードに使えるカメラとして浸透することに繋がったのです。
GoPro HERO9 BLACKのスペック
(画像出典:Amazon)
GoPro最新モデルHERO9はBLACKのみとなります。
HERO8 BLACKからのメジャーアップデートとしては「解像度の増加」「万能性」「バッテリー容量の増加」となります。
細かいスペックは次の表をご覧ください。
HERO9 BLACK | HERO8 BLACK | |
ビデオ | 5K/30fps 4K/60fps 1080P/240fps |
4K/60fps 1080P/240fps |
フォト | 20MP+スーパーフォト (高性能HDR搭載) |
12MP+スーパーフォト (高性能HDR搭載) |
RAW+WDR写真 | 〇 | 〇 |
ライブバースト | 〇 | 〇 |
ビデオ安定化 | HyperSmooth3.0 | HyperSmooth2.0 |
タイムラプス ビデオ | 〇 | 〇 |
ナイトラプス ビデオ | 〇 | 〇 |
タイムワープ ビデオ | TimeWarp3.0 | TimeWarp2.0 |
スケジュールキャプチャー(※1 | 〇 | – |
デュレーションキャプチャー(※2 | 〇 | – |
スローモーション撮影 | 8倍 | 8倍 |
10M防水 | 〇 | 〇 |
フロントディスプレイ | 〇 | – |
水平維持機構 | 〇(カメラ内蔵) | 〇(APP連携) |
音声コントロール | 〇 | 〇 |
ライブストリーミング | 1080p | 1080p |
レンズ | 交換型 | 一体型 |
バッテリー | 着脱式 1,720 mAh LiB | 着脱式 1,220 mAh LiB |
チップ | GP1 | GP1 |
サイズ | 幅71.8 x高さ50.8 x奥行き33.6mm | 幅66.3 x高さ48.6 x奥行き28.4mm |
重量 | 158g | 126g |
※1)スケジュールキャプチャーとは、撮影開始時間を設定することが出来る機能です。
※2)デュレーションキャプチャーとは、撮影時間を設定することが出来る機能です。
MORE RESOLUSION / 解像度の増加
HERO3から4Kに対応してきたGoProが、遂に5Kの世界へ進出します。
HERO8 BLACKでは4K/60fpsが最高画質でしたが、HERO9 BLACKでは5K/30fpsに対応します。
今まで以上に鮮明に、よりダイナミックな映像を捉えることでしょう。
MORE VERSATILITY / 万能性
様々なシーンで活用できるHERO8 BLACKが汎用性の高いアクションカメラだとすると、HERO9 BLACKはそれぞれのシーンで必要とされる機能がより研ぎ澄まされた、万能型アクションカメラと言えるでしょう。
フロントディスプレイの装備やHyperSmooth3.0へのアップグレードが、HERO9 BLACKを万能型へと進化させた機能の一部です。
更にもちろんHERO8で拡張されたモジュラーはHERO9 BLACKでもそのまま使用可能です。
MORE BATTERY LIFE / バッテリー容量の増加
より長く撮影ができる事、これは万人が期待する性能です。
HERO9 BLACKではバッテリ容量が1,720mmA/hまで増強され、約30%駆動時間がアップされました。
互換性
気になるHERO8 BLACKからの互換性ですが、ボディーサイズは一回り大きくなっているため、耐水ケースなどの本体を包み込むように装着するアクセサリは使用することは出来ません。
しかし基本となるマウントは変更されていないため、多くのマウント系アクセサリはそのまま使用可能です。
またHERO8の目玉でもあったモジュラーによる拡張性ですが、メディアモジュラーについてはHERO9専用が準備されていますが、ライト、ディスプレイモジュラーはそのまま使用可能です。
更にHERO9ではレンズユニットが取外し可能な構造へと再構築されました。
加えてMAXレンズモジュラーとの互換性が備わり、MAXレンズモジュラーを装着することでより強固な手ブレ補正を加えることも可能です。
その他、新たな機能も加えられ、HERO9 BLACKは期待以上の進化を遂げています。
まとめ
HERO9ではGoProの各機能の向上だけでなく5Kという高解像度への展開と、フロントディスプレイなどの新たな装備による汎用性の向上により、万能型小型カメラへと進化しました。
HERO8 BLACKを既に持っている方で機能、性能に満足出来ている方は、改めてHERO9 BLACKへと買い替える必要はないかもしれませんが、これからGoProユーザーになる方は迷わずHERO9 BLACKを手にするべきでしょう。
アクションカメラと言う分野に立つGoProですが、その用途はアクションシーンの中だけではありません。
より汎用的に、万能型のHERO9 BLACKは、あなたの想像を超えたパフォーマンスを発揮することでしょう。