ファミキャンビギナー必見!テントの種類と選び方+おすすめ4選

Outdoor Gears

テントは常にキャンプの中心にあるアイテムです。遊び疲れた体を休ませる場所であり、皆が集う場所でもあります。多くのキャンプの時間を過ごし目にするテントなので、使い勝手はもちろん外観にもこだわりたいものです。

キャンプ人口が増加している現在はテントの種類もどんどん増加しており、以前に比べテントにも個性を出すことが可能になりましたが、初めてテントを手にする方には選択肢が多く迷うのではないでしょうか。

この記事ではテントの種類と選ぶ時のポイント、そしてファミリーキャンプにおすすめのテントを紹介します。

テントを選ぶ時のポイント

テントとは言わずと知れたキャンプ時の居住空間を作るアイテムです。しかしただの寝床ではありません。快適な空間を作るために多くの機能が詰め込まれた高機能アイテムでもあるのです。腰を下ろしたキャンプライフを楽しむためにはテントの持つ機能をしっかり把握し、じっくり選び抜くことが大切です。

テントを選ぶときのポイント

テントを選ぶ時に確認すべき仕様は次の5つです。

  • テントの種類
  • 生地の種類
  • 耐水圧
  • 居住スペース
  • 収納サイズ
テントの種類

機能というと語弊がありますが、テントを選ぶ時にまず決めるべきはテントの種類です。テントは寝るための空間を作るアイテムではありますが、団欒スペースとしての役割を備えたものも多く、テントの種類でキャンプスタイルが大きく左右されることになりますので、どんなキャンプライフを送りたいかを頭に描き、適したテントを選ぶことが重要です。

生地の種類

テントの生地には主にポリエステル生地とコットン生地があります。ポリエステルはポリマーと呼ばれるプラスチックやビニールのような材質で、軽量且つ耐水性を備えていることが特徴の材質です。コットンは日本名で言うと綿です。ポリエステルに比べ重量があり耐水性がありません。しかし風通しが良いため夏でも湿気が籠らず、また耐熱性があるため近くで焚火を行うことが可能です。

これらの特徴を備えた繊維を編み込み生地にしたのがポリエステル生地とコットン生地です。実際にテントの生地として使用されるものは、更に防水処理やUVカット処理、防炎処理などが付与されたハイテク生地となっている場合がほとんどです。

近年ではポリエステルとコトンの複合縫製生地であるポリコットン生地(TC生地)や、独自製法のハイテク生地も存在します。生地の種類はテントの種類と同様キャンプスタイルを決める重要なファクターですので、見た目の雰囲気と合わせてどの生地が使用されているかを確認することも大切です。

耐水圧

耐水圧は雨天時の使用において重要な機能です。雨天時は降りつける雨と流れる水、そして地面から染み出す水への対策が必要ですが、テントが対応しなければならないのは主に降りつける雨になります。降りつける雨はフライシート(アウターテント)が受け流しますので、テントを選ぶ時に確認しなければならないのは特にフライシートの耐水圧になります。耐水圧は一般的に1,500mm以上あれば十分とされていますが、生地の材質と防水処理により耐水圧に差があるので確認が必要です。

居住スペース

居住スペースはキャンプスタイルによって必要な広さが異なりますので、スタイルに合わせた広さを選ぶ必要がありますが、少なくとも就寝スペースの確保は必須です。コットの上で寝る場合でもマットの上で寝る場合でも、おおよそひとり200×70cmのスペースが必要になります。もし家族の荷物をひとつの旅行バッグに入れる場合はその分のスペースも必要になります。寝るためだけでもそれだけのスペースが必要で、もし団欒スペースやファニチャーの設置も考えているならより広いスペースが必要です。余裕がある方がゆったり出来ますが、あまりに大きすぎると設営が大変なのと、サイトのサイズに入りきらないなどの弊害も出てきますので気を付けましょう。

収納サイズ

ファミリーキャンプではテントは大きく重い荷物に分類されます。特にコンパクトな車でキャンプに行かれる場合は、収納時のサイズも確認しておく必要があります。

テントの構成と必要なもの

繰り返しになりますがテントにはたくさんの種類があります。そのためテントの構成と言っても組み合わせ方は様々で、キャンプスタイルによっても必要な構成は変わります。

ここではまず、基本の構成を把握しましょう。

フライシート

フライシートはアウターテントなどとも呼ばれ、雨風を遮ると共にテントの外観を決める重要な部分です。生地の種類と共に、人の出入りやベンチレーション(換気性)なども含めて確認する必要があります。

インナーテント

インナーテントはインナーキャビンなどとも呼ばれ、寝室を明確に区分けすると共に、蚊帳の役割を果たします。夏場のキャンプや小さなお子様連れのキャンプでは必須アイテムになります。一般的なドーム型テントではインナーテントに対してフライシートをかぶせる構造のため、インナーとアウターがセットとなっていることが多いですが、ワンポールテントのようにインナーを後から設営するタイプの場合はインナーが含まれていない場合もあります。

グランドシート

グランドシートはフロアシートなどとも呼ばれ、テントの床になる部分です。地面からの湿気や虫の侵入、雨天時には水の流れ込みを防ぐ役割があります。インナーテントを利用する場合、地面の凹凸からインナーテントを守る役目もあります。

これら3点がテントを構成する基本アイテムになりますが、キャンプスタイルによってはアウターテントのみでキャンプをすることもありますので必ず全て必要ということではありません。しかしグランドシートやインナーテントで外と中をはっきり区分けすると清潔感や生活リズムが作れるため、お子様連れのファミリーキャンプではこの3点で構成されたテントがおすすめです。

テントの種類と特徴

テントの種類はソロ用からグループ用まで多くの種類があります。また、シェルターをテントとしてカウントするならば その種類はかなりの数になるでしょう。このサイトでもいくつかテントの種類を紹介していますが、この記事ではファミリーキャンプ向けのテントに絞って紹介することにします。

ドーム型テント

ドーム型テントは最もポピュラーなテントです。剛性の高い球型の構造は雨風に対して優れた安定性を誇ります。ライトモデルの多くはインナーテントにポールを通しベース構造を作ります。この場合 インナーテントの上にフライシートを被せる構造になりますが、ハードモデルは主にフライシートにフレームを通し、インナーテントは後から吊り下げることで取り付けます。いずれのモデルもシンプルなフレーム構造で、ひとりでの設営も容易です。

ドーム型テントの特徴
  • 雨にも風にも強く、高い剛性を誇る
  • シンプルな構造で設営が簡単

PICK UP


snow peak / スノーピーク

アメニティドームM

ファミリーテントで不動の人気を誇るスノーピークのアメニティドーム。そのスマートなフォルムに加え、高い性能と優れたコストパフォーマンスが人気の秘訣。全高を低く抑えた構造で、強風への耐久性が格段に高い。耐水圧1,800mmミニマムという最低値保証をするほど、品質に自信を持ったテント。最大の特徴である広い前室は、夜間の物置や少人数キャンプ時のダイニングキッチンとして重宝します。

サイズ W280×D505×H150cm
インナーサイズ W265×D265×H150cm
主生地 ポリエステル
耐水圧 1,800mmミニマム
収納サイズ H25×D22×W75cm
重量 8.0kg

(画像出典:snow peak)

ツールーム型テント

ツールーム型テントはベッドルームと大きなリビングスペースが備わった複合テントです。2つの部屋が1つのアウターテントで覆われているため、リビングと寝室の移動がスムーズなのが特徴です。特に悪天候時に力を発揮し、小さなお子様がいるファミリーキャンプには最適でしょう。

ツールーム型テントの特徴
  • ベッドルームとリビングが併設しているため、天候不良に強い
  • テントとタープ両方立てるより手軽に設営できる

PICK UP


Coleman / コールマン

タフスクリーン2ルームハウス

コールマンのタフスクリーン2ルームハウスは、リビングにあたるキャノピー部分が高いことが特徴で、背の高い人でも屈まず歩けるため ゆったりと過ごせます。特に雨天時にはキャノピー内での移動が多くなるため、背の高いこのモデルは非常に使い勝手いが良いでしょう。ベッドルームだけでなくキャノピー内にもベンチレーションがついているため、蒸っとした湿度を効率よく排気することができます。雨の日でも快適に過ごせる工夫が施されたテントです。

サイズ W340×D540×H215
インナーサイズ W320×D230×H170
主生地 ポリエステル
耐水圧 2,000mm
収納サイズ Φ30×W74cm
重量 16kg

(画像出典:Coleman)

ロッジ型テント

ロッジ型テントは山小屋型のテントで、居住空間の広さが特徴です。テントの端から上方に立つポールが居住スペースに死角を作りません。ロッジ型テントの多くは通気性と肌触りの良いコットン生地を採用しているため、室内環境に優れていることも特徴です。加えてカントリー調の可愛い外観は、お子様のキャンプデビューにも最適です。

ロッジ型テントの特徴
  • 室内スペースに死角がなく、過ごしやすい
  • 可愛い外観

PICK UP


ogawa / 小川

オーナーロッジ タイプ52R

レトロモダンな小川のロッジ型テント。三角屋根と格子窓が可愛らしく、それでいてシックなカラーが落ち着いた雰囲気を作り出し、子供も大人も満足できるテントです。インナーテントには透湿性と肌触りの良いT/C生地が使用され、夏場でも快適です。おしゃれと快適さを一度に楽しむことが出来るテントです。

サイズ W260×D310×H210cm
主生地 ポリエステル210D(フライ)、ポリエステル68D+T/C(インナー)
耐水圧 1,800mm
収納サイズ 82×24×36cm
重量 16.9kg

(画像出典:ogawa)

ワンポール型テント

ワンポール型テントはアウターテントをひとつのメインポールで支えるテントです。メインポールを中心にアウターテント幕が円錐状に広がるため、外観が可愛らしいのも特徴です。外側に行くにつれ高さが低くなる構造のため、居住空間に死角ができやすくなりますが、大きめのサイズを選択することで死角をファニチャーなどで装飾して楽しむこともできます。優雅なグランピングを楽しむのに適したテントです。

ワンポール型テントの特徴
  • 設営が簡単
  • 装飾し易く個性を出し易い

PICK UP


Nordisk / ノルディスク

Asgard12.6
アスガルド12.6

モンゴルのゲルを彷彿とさせるノルディスクのアスガルドは、テントの下部を立ち上げることでワンポール型テントの弱点である死角を少なくし、広い居住スペースを実現しています。また風通しの良いコトン生地が夏場でも快適な空間を作り上げます。シンプルな乳白色の幕は電飾や装飾になじみやすく、サイトをおしゃれに可愛くアレンジしたい方におすすめです。

参考価格:¥134,200

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サイズ W400×D375×H250cm
インナーサイズ W370×D180×H200cm
主生地 コットン
耐水圧 350mm
収納サイズ Φ30×W95cm
重量 21.0kg
備考 フロアシートインナーキャビンは別売りです。

(画像出典:NORDISK)

今回は代表的な種類のテントを4種紹介しました。テントの種類は他にもたくさんあり、その中で様々なメーカーが特徴を活かしたテントを多数揃えています。

テントを買い替えるタイミングはそう頻繁にはありません。初めてだからと妥協せず、よく吟味し納得いくものを手に入れましょう。