キャンプと言われて焚火を想像される方は多いかと思います。
野営においては調理や身を守る手段として行われる焚火ですが、キャンプ場では集いのシンボルとしての役割が大きく、夕暮れ時に焚火の周りで談笑する光景は、正にキャンプの醍醐味そのものです。
そんな焚火ですが、焚火台の種類によって火の起き方や掛かる手間が異なります。
今回は焚火を支える焚火台について紹介しましょう。
焚火台とは
焚火台は、焚火をするための台です。
焚火台を使わず地面で行う焚火を直火と言いますが、直火は多くのキャンプ場で禁止される流れにあり、焚火台の使用が義務付けられてきています。
その理由は焚火による環境悪化を防ぐためです。
直火を行うと地面には高い熱と炭や燃えカスなどが残ります。熱は自然を破壊し、燃えカスなどは自然の物質に返るまでに長い年月が掛かります。
これらの理由から、焚火をする時には焚火台を使用することがキャンパーのマナーとなっています。
しかし焚火台を使用すれば完全に環境配慮出来ているかというとそうではないので、ここでは環境保護を含めて焚火台を選ぶ時のポイントを紹介します。
焚火台を選ぶときのポイント
焚火台には多くの種類があります。
多人数で火を囲むようなシチュエーションに適したものから調理にも使えるグリル兼用の焚火台、更にソロキャンプなどに好まれる収納性の高いものなど数限りがありません。
様々なタイプの焚火台がある中で、考慮しなければならない仕様は次の4つです。
- サイズ
- 環境への影響
- 堅牢さ
- 材質
焚火台のサイズ
焚火台のサイズは囲む人数や調理などの目的によって選ぶ必要もありますが、重視しなければならないのはどんな薪を使うかです。
一般的なキャンプ場で販売されている薪は長さ40cm程度です。
グルキャンでもソロキャンでも市販の薪を利用して焚火を行うのであれば、何よりもまず、この薪がすっぽり入るサイズの焚火台を選びましょう。
もし薪が焚火台からはみ出るような場合には、薪をノコギリなどので分割しておく手間が必要になります。
市販の薪ではなく枝などを燃料として焚火をする場合には、焚火台のサイズには特に制約はないでしょう。
焚火台のサイズに合わせて枝を準備すれば良いので、この場合は燃料ではなく目的や使い易いサイズを考慮して選ぶことになります。
焚火台の場合は大は小を兼ねるという言葉がぴったり当てはまるので、サイズで悩んだ場合には迷わず大を選ぶことをおすすめします。
環境への影響
次に重要なのは、焚火台を使用する目的でもある環境への影響についてです。
焚火台を使えば完全に環境配慮出来ているかと言うとそうではありません。と言っても完全に灰などを落とさないという訳にもいきませんので、大きくは次の事柄についてチェックし対応することが重要です。
隙間
ほとんどの焚火台には空気を取入れるための隙間があります。
燃焼室に大きな隙間があるような焚火台やメッシュタイプの焚火台は、多くの焚火カスを落下させます。
高さ
例え焚火台を使用していても焚火の熱を遮断することは出来ません。
燃焼室が地面と近い場合、そして地面に芝などの植物が生息している場所では、焚火の熱で自然が破壊されます。
このふたつの環境影響が考えられる場合は、焚火台の下に耐熱シートを敷くなどの配慮を行いましょう。
堅牢さ
高熱にさらされ、固い薪をガンガン放り込まれる焚火台には堅牢さが重要です。
薪をくべただけで崩れてしまったり、熱により大きく変形するような焚火台は使い物になりません。
堅牢さは主に素材の厚みに比例するところが大きく、丈夫なものほど重い傾向にあります。
重さをひとつの目安として丈夫な焚火台を選びましょう。
材質
材質は主に鉄、ステンレス、チタンなどがあります。
鉄は丈夫ですが錆びやすいため、加熱と水洗いを繰り返す焚火台においてはあまり長持ちしないということに考慮が必要です。
鉄に比べてステンレスは錆に強いため水洗いによる劣化が最小限で、繰り返し使い続けることが可能です。
チタンは特に携帯性に特化した軽量焚火台で使用される材質で、強度が高く軽量といった特性があります。
最初はどれも同じように感じる材質ですが、後から違いが見えてくる重要な要素なので、構造や重量と合わせて忘れずに確認しましょう。
厳選 焚火台の紹介
それではおすすめの焚火台を紹介します。
snow peak / スノーピーク
焚火台
S | M | L | LL | |
サイズ | W28.5×D28.5×H20.5cm | W35×D35×H24.8cm | W45.5×D45.5×H31.5cm | W63.3×D63.3×H44cm |
収納サイズ | 35×41×2.5cm | 45×51.5×3.2cm | 56×64×3.2cm | 81×88.2×4.1cm |
材質 | ステンレス | |||
重量 | 1.8kg | 3.5kg | 5.5kg | 11kg |
Coleman / コールマン
ステンレスファイアープレイスⅢ
サイズ | W41.5×D46.5×H34.5cm |
収納サイズ | W41.5×D30.5×H15.5cm |
材質 | ステンレス |
重量 | 5.7kg |
Onway / オンウェー
聖火焚火台
S | M | |
サイズ | W32×D28×H25.5cm | W38×D33.5×H28cm |
収納サイズ | W37.5×D38×H3cm | W45×D43×H6cm |
材質 | ステンレス合金 | |
重量 | 1.85kg | 3.2kg |
tent-Mark DESIGNS / テンマクデザイン
フラット焚き火台
S | M | L | |
サイズ | 21.8×21.8×H12.1cm | 32.5×32.5×H19.5cm | 41.8×41.8×H22.6cm |
材質 | ステンレス430 | ||
収納サイズ | 19.6×26×3.5cm | 50×26×3.5cm | 52.8×38.7×3.5cm |
重量 | 1.15kg | 2.5kg | 4.18kg |
Coleman / コールマン
ファイアーディスク
サイズ | Φ45×H23cm |
収納サイズ | Φ46×H8.5cm |
材質 | ステンレス |
重量 | 1.6kg |
UNIFLAME / ユニフレーム
ファイアグリル
サイズ | W43×D43×H33cm |
収納サイズ | W38×D38×H7cm |
材質 | スチール |
重量 | 2.7kg |
CAPTAIN STAG / キャプテンスタッグ
ヘキサステンレスファイヤーグリル
M | L | |
サイズ | W30×D26.5×H22cm | W47.5×D41×H30cm |
収納サイズ | W35×D33×H5.5cm | W57×D47×H6cm |
材質 | ステンレス | |
重量 | 1.8kg | 3.8kg |
tent-Mark DESIGNS / テンマクデザイン
焚き火スクエア
サイズ | W40×D40×H29cm |
収納サイズ | W42×D28×H7.5cm |
材質 | ステンレスSUS304 |
重量 | 4.78kg |
tent-Mark DESIGNS / テンマクデザイン
いろり炉「Bon火」
サイズ | W58×D58×H21cm |
収納サイズ | W54×D54×H12cm |
材質 | ステンレス、桐 |
重量 | 13.7kg |
HangOut / ハングアウト
フレイムピット
Flame Pit
サイズ | 380×350×370mm |
材質 | ステンレス(受台、フレーム) スチール(焼網) |
重量 | 2.2kg |
Belmont / ベルモント
BM-273焚き火台 TOKOBI
サイズ | W46×D41.5×H32cm |
材質 | ステンレス |
収納サイズ | W46×D26×H6cm |
重量 | 2.2kg |
YOKA / ヨカ
クッキングファイヤーピット
COOKING FIRE PIT
サイズ | 500×270×325mm(焚火台) 500×230×t6mm(グリル) |
材質 | 鉄t2mm(焚火台) 鉄t6mm(グリル) |
収納サイズ | 500×270×40mm(焚火台) |
重量 | 5kg(焚火台) 1.4kg(グリル) |
キャンプの醍醐味でもある焚火だからこそ、多くの独創的な焚火台が生まれています。こだわり抜いた焚火台で宴をより楽しみましょう!