悪環境でも信頼の着火性能。ガジェット感が魅力のイグナイター7選

Outdoor Gears

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穏やかな時が流れるだけがキャンプではありません。
雨や風の強い悪天候に耐えることも時としてあるでしょう。

翌日に備えるためにも食事は欠かすことは出来ず、火器を使うなら着火も不可欠です。

チャッカマンやライターが着火ギアの有力候補ですが、風の強いシチュエーションや標高が高い場所、寒冷地などでは着火性能が著しく低下します。
悪環境でこそ変わらぬ着火性能を発揮するギアこそが、信頼性の高い、使えるギアと言えるでしょう。

今回は悪環境でも活躍し、且つ所有感も満たされる”映える着火ギア”を紹介しましょう。

イグナイターとは

イグナイターはignite(=点火)を行う装置のことで、アウトドアでは着火器具のことを言います。
着火器具を総じてイグナイターとも呼べますが、一般的にはマッチなど炎を出すものは除き、火花やスパークなど瞬間的な熱源を作り出すものを呼びます。

バーナーによってはイグナイター内蔵の物もありますが、ランタンや焚火など様々なものに着火するには内蔵イグナイターだけでは不足するため、キャンプの際は最低でも1つ以上の着火器具の携行が必要でしょう。

イグナイターの種類

イグナイターには様々な種類がありますが、今回は悪環境に強く、誰でもいつでも簡単に使用出来る実用的な2種類のイグナイターを紹介しましょう。

フリント式イグナイター

フリント式イグナイターは、フリント(発火石)を回転式のヤスリ(フリントホイール)で擦ることで火花を散らす構造のイグナイターです。

ZIPPOに用いられる着火構造と同等の仕組みで、親指または人差し指でフリントホイールを弾くだけで簡単に火花を飛ばすことが出来ます。
アナログチックな操作が童心を刺激し、つい火花を飛ばしたくなるギアです。

フリント式イグナイターはフリントホイールに設けられた細かい凹凸がフリントをしっかり擦るため、水に濡れても火花を散らすことが出来ます。
風の影響も受け難いため、天候に左右され難いギアです。

着火時はフリントを削ることで火花を作るため、使用を重ねるとフリントが消耗します。
フリントが交換できるものを選ばないと使い切りになってしまうため注意が必要です。

また、多くのフリント式イグナイターはフリントホイールを直接弾く構造のため着火点と指先が近く、着火後素早く手を引かなければ火傷のリスクを伴います。
安全性で比較するとピエゾ圧電式イグナイターの方が安全と言えるでしょう。

ピエゾ圧電式イグナイター

ピエゾ圧電式イグナイターは、ピエゾの特性を利用したイグナイターです。

ピエゾは変形させることで電圧を発生させることが出来る圧電素子です。
ピエゾ圧電式イグナイターはピエゾを変形させて得られる高い電圧をスパークさせ、瞬間的に火花を作り出し着火させます。

操作はフリント式よりも簡単で、イグナイターに設けられたプッシュ式ボタンを押し込むだけです。
一度の押し込みで1回のスパークが起こるため、着火し難い場合には繰り返し押すことで連続して火花を作ることが出来ます。

シングルバーナーなどに組み込まれているイグナイターは、ピエゾ圧電式になります。

フリント式とピエゾ圧電式イグナイターはいずれも電気などのエネルギーを必要とせず、人の手の力だけで操作することが出来るイグナイターです。
ガス欠やバッテリー切れ、寒冷地などでの性能低下のない安定したイグナイターであるため、エマージェンシーギアとして備える事もおすすめです。

厳選 悪環境に強く実用的なイグナイターの紹介

それではフリント式とピエゾ圧電式の2種類から、悪環境に強く実用的なイグナイターを紹介しましょう。

ユースフルなだけでなく、”見栄え”にも優れるガジェット感に秀でたイグナイターをピックアップしましたのでチェックしてみください。

EXOTAC / エクソタック


ナノスパーク

NANO SPARK

(画像出典:EXOTAC)

“美しすぎる”ファイヤースターター「ナノスパーク」。
ハンドル部には防水ストレージを備え、同社製のコットン性着火剤「QUICKLIGHT」の保管が可能です。
瞬時に着火を可能とする拘りのギアは、着火にフォーカスするエクソタックの真骨頂でしょう。
フリントの交換が可能です。

3,960

サイズ φ13×69mm
材質 アルミ
重量 約17g

nobland


イグナイター

(画像出典:Amazon)

ハンドルとフリントホイールのみのシンプルなフリント式イグナイター。
真鍮を素材とした、経年変化が楽しめるギアです。
安価という事もあり細部の造りには目を覆いたい品だが、気軽に手を加えられる手軽さから愛用ギアに化ける可能性を秘めています。
フリントの交換が可能です。

720

サイズ 6.5×10×64mm
材質 真鍮
重量 約13g

NIKKO / 日本光器製作所


タイガーライター

(画像出典:Amazon)

溶接着火用のイグナイター。
フリントホイールと連動するツマミが設けられているため、着火点から離れた位置で作業が行える安全性の高さが特徴です。
スパナ程の大きさのため、紛失リスクの少ないギアです。

858

サイズ 50×160mm
材質 アルミ
重量 約60g

VARGO / バーゴ


チタニウム フリントライター

TITANIUM FLINT LIGHTER

(画像出典:Amazon)

チタン製の超軽量イグナイター。
前方にしっかり火花が飛ぶため着火が容易です。
10gを切る重量はULギアとしても優秀です。

3,300

サイズ L63mm
材質 チタン
重量 約9.2g

OutdoorElement / アウトドアエレメント


ファイヤービナー

Firebiner

(画像出典:Amazon)

5つの機能を備えるマルチツールカラビナ。
イグナイターの他、ブレード(カッター)、栓抜き、マイナスドライバー、ハングスロットを備え、エマージェンシーギアとして持ち歩くのも効果的です。
フリントの交換が可能です。

2,640

サイズ 80×35mm
材質 強化ステンレス+超耐性チタンコーティング
重量 約28g

MSR / エムエスアール


ピエゾイグナイター

(画像出典:Amazon)

ピエゾ圧電式のイグナイター。
ピエゾはアルミ円筒内に組み込まれているため、運搬時にぶつけて破損するなどのリスクが少ない構造です。
後部のボタンを押し込むことで先端からスパークが飛びます。
着火点から離れた位置で作業できるため、安全に作業することが可能です。

1,760

サイズ 20×81mm
材質 アルミ
重量 約14g

PRIMUS / プリムス


スティックイグナイター

(画像出典:Amazon)

コンパクトなピエゾ圧電式イグナイター。
MSR製に比べ長さがあるため安全性が高いが、軽量化されているためより携行性に優れるモデルです。
手袋をしたまま操作出来るデザインも魅力です。

2,420

サイズ φ12×95mm
重量 約12g

いざというときに重宝されるのは、人の手でいつでも使えるギアです。
環境変化の大きな登山や災害時などでは、信頼性の高いアナログギアが最後の助けになるかもしれません。

イグナイターは衣食住の”食”を支える火を生み出すギアです。
エマージェンシーギアとして備えても良いでしょう。

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