様々なアクティビティが楽しめる夏。その拠点としてキャンプを張る方も多いと思いますが、暑さ対策を怠ると折角のキャンプも台無しです。
だるい身体に喉を通らないご飯、そして暑くて眠れない夜を過ごしていては次の日に遊ぶなんて試練でしかありません。
今回は年々暑くなる日本の夏でもバッチリ楽しめるよう、暑さに打ち勝つ工夫やアイテムを紹介します。
夏に強い生地を選ぶ
テントやタープには様々な種類があります。
このサイトでもいろいろなテントを紹介していますが、ここでは特に生地について紹介しましょう。
生地にはポリエステルやナイロンなどがありますが、それ程多くの種類はありません。
その中で夏に強い生地と言えばコットンです。
コットンは衣服にも使われる生地で、遮光性と通気性に優れた生地です。
強い日差しにも濃い日陰を作り、更にテントやタープ下に籠る熱気や湿度を逃がすことが出来るため、蒸し暑い日本の夏に適した生地です。
またポリエステルとコットンの複合材であるポリコットン(TC)はコットンの特徴である遮光性と通気性を備えると共に、ポリエステルの得意とする撥水性を合わせ持つ高機能生地で、こちらも夏場に適したおすすめの生地です。
蒸っとした湿度の澱みをさらっとさせてくれるコットンやポリコットン生地の幕を利用すれば、幕下の環境を大きく改善してくれるでしょう。
タープの高さを上げる
次は新たな夏専用幕がなくても出来る暑さ対策です。
夏の暑さは気温そのものもそうですが、日光が当たることで更に暑さを感じます。
そのため体に直射日光が当たらないようタープを張ることは重要ですが、更に貼り方を工夫すればより涼しく感じることが出来ます。
カンカンと照り付ける太陽の下でタープを張った場合、タープ自体が日光により熱せられ、その熱で幕付近の空気をも暖めます。
そのためタープの幕下数十cmは例え影の中でも熱の籠った暑い空気の層が出来ます。
タープを低く張ってしまうと籠った暑い空気の中で休息することになり、全く涼むことは出来ません。
この状態を回避するためにはタープを出来るだけ高く張り、熱の籠った層より下の層で休息出来るようにしましょう。
更にサブポールを使用すると限られたスペースの中でも広く張ることが出来るので、ポールの備えも大切です。
タープを高く張ると太陽の動きに合わせて日陰の位置も大きく動くので、大きめのタープを準備するとより快適でしょう。
特に夏場には日陰の濃さも重要なので、コットンやポリコットン生地など遮光性の高いタープもおすすめです。
気化熱で温度を下げる
それでも上がり続ける気温。これに対抗する有効な手段は水です。
水は蒸発する時その場の熱を奪うので、体だけじゃなく地面やタープを濡らすことでサイト内を冷やすことが出来ます。
そんな時にもってこいのアイテムが水遊びグッズですが、今回おすすめしたいのは霧吹きです。
霧吹きはミスト状の水を吹き出すためタープやテントをビショビショにすることなく適度に濡らすことが出来ます。
片付けの時には乾燥していてほしいので、水加減を調整し易い便利なアイテムです。
風を動かす
最も直接的な厚さ対策が風です。
日中はもちろんですが暑いのは昼だけではありません。多少気温は下がっても夏の夜は暑苦しいものです。
特にテント内の空気は動きにくいため、暑いと思ったら朝まで寝苦しい時間が続きます。
そんな夜間の寝苦しさから解放してくれるアイテムがサーキュレーターです。
充電式サーキュレーター
テント内で扇風機を回す時は、ベンチレーターの位置を確認し風が通り抜けるようにするとより効果的です。
緊急時の備え
暑さ対策をしっかりしても、それ以上に夏の力が強い場合には体調や体力的に負けてしまうこともあります。
そんな時でも大事にならないために備えておきたいアイテムが冷えピタです。
静かに確実に体を冷やしてくれるので、いざという時が来ないことを祈りながらも持っておいた方が良いでしょう。
小林製薬
熱さまシート
キャンプ場選び
最後に最も重要なのはキャンプ場選びです。
盆地など平均気温が高い地域は他と比べて暑く熱中症などのリスクも上がります。
水場が近くにある川岸のキャンプ場や、標高の高いキャンプ場であれば気温の上昇が抑えられ比較的に夏場でも過ごし易くなります。
またサイトに木陰があるような場所を選ぶのも重要です。
木陰を利用してタープやテントに直接日光を当てないようにするだけでサイトの温度上昇を抑えることができ、また設営や撤収時などのタープが張られていない状態でも涼める場所を得ることが出来ます。
炎天下での作業が出来るだけないよう、体力を温存することも野営の基本です。
夏のキャンプは想像以上に過酷です。暑さに負けずに楽しめるようしっかり備えて行きましょう!