こちらの記事は2021/09に投稿された記事です。GoProの最新機種はこちらよりご確認ください。
HERO9登場から1年。短期間でのアップグレードとなったHERO10ですが、予想を反し大きく進化を遂げました。
HERO9ではカメラとしての汎用性を重点にアップグレードしてきたGoProですが、HERO10ではアクションカメラの基本であるアクティブ要素への大幅なスペックアップを実現しています。
アクションカメラユーザーが真に期待していたアップグレードの内容を、HERO9と比較しながら確認していきましょう。
GoPro/ゴープロとは
GoProとは何か、これについては下の記事にて詳しく解説していますので、GoProやアクションカメラに馴染みのない方は、まず下の記事からご確認ください。
GoPro HERO10 BLACKのスペック
(画像出典:GoPro)
GoPro最新モデルHERO10は、HERO9と同様にBLACKのみです。
従来からのフォルムはそのままに、外観ではロゴが白色から青色へと変更されています。
HERO9 BLACKからの最も大きな変更は、GoProのコアともいえるGPプロセッサーのアップグレードです。
2017年、HERO6で初めて登場したGoProのプロセッサーは、6年の月日を経てGP2プロセッサーへと進化しました。
従来機より高速の画像処理により、得られる恩恵はいずれも2倍比で向上しています。
HERO10 BLACK | HERO9 BLACK | |
ビデオ | 5.3K/60fps 4K/120fps 2.7K/240fps |
5K/30fps 4K/60fps 1080P/240fps |
フォト | 23MP + SuperPhoto with HDR | 20MP + SuperPhoto with HDR |
RAW+WDR写真 | 〇 | 〇 |
ライブバースト | 〇 | 〇 |
ビデオ安定化 | HyperSmooth4.0 | HyperSmooth3.0 |
タイムラプス ビデオ | 〇 | 〇 |
ナイトラプス ビデオ | 〇 | 〇 |
タイムワープ ビデオ | TimeWarp3.0 | TimeWarp3.0 |
防水 | 10m | 10m |
フロントディスプレイ | 〇 | 〇 |
水平維持機構 | 45°まで | 27°まで |
音声コントロール | 〇(音声起動不可) | 〇(音声起動可) |
ライブストリーミング | 1080p | 1080p |
チップ | GP2 | GP1 |
サイズ | 幅71.8 x高さ50.8 x奥行き33.6mm | 幅71.8 x高さ50.8 x奥行き33.6mm |
重量 | 153g | 158g |
ビデオ機能の向上
まずはGoProの基本機能である撮影について。
HERO9で5Kの世界へ進出したGoProは、HERO10で5K×スローモーションの世界へと進水します。
GP2プロセッサによる処理能力の向上で、30fpsのフレームレートに対し5.3Kで2倍、4Kで4倍のスローモーション映像を得ることが出来ます。
更にジンバル不要と言われたGoProの手ブレ防止機能は、”もっとラフな撮影”を可能にするHyperSmooth4.0へとアップグレードしています。
HERO10はハードなシーンの最先端で、解像度と時間軸において微細な世界を捉えるカメラへと進化しました。
カメラ機能の向上
写真モードでの撮影では23MP、動画から得られる(キャプチャー出来る)静止画の解像度は19.6MPです。
(画像出典:GoPro)
HERO10は、小さなカメラからは想像できない精細な画像を写し撮ります。
その他
GP2の恩恵は撮影機能だけではありません。
フロントディスプレーの遅延や操作性が向上し、ストレスフリーなカメラへと改善しています。
プロセッサーのアップグレードはGoProの基本機能を大きく向上させ、魅力的なアクションカメラへと進化させています。
まとめ
フロントディスプレイやwebカメラ機能、そしてキャプチャー時間のスケジューリング機能など、HERO9でアップデートした汎用性を基盤に、HERO10では本来のアクションカメラの機能である映像の確実性に大きな進化を遂げました。
新たなGP2プロセッサーには、アクションの先端で「より明瞭」で「より微細な時間軸」での映像を記録する能力が備わっています。
アクションカメラの汎用性に期待している方はHERO9やHERO8で十分ですが、アクティブでアクションを捉えることに期待し利用する方にはHERO10をおすすめします。
人の眼では捉えられない世界を確実に記録してくれるのは、GoPro HERO10以外考えられないでしょう。