ソロキャンプがメジャーとなり、ソロテントやスタイルもどんどん多様化してきました。
ティピーやドームからパップやトンネルなど、グループテントよりもむしろ多くの種類を揃えるまでに展開してきたソロテントですが、今回はまたひとつ新たなブームを予感させるソロスタイルの提案です。
キャンプに快適さという革命を起こしたとも言えるコットと組み合わせるそのテントは、寝心地だけでなくコンパクトなキャンプスタイルとしても注目です。
新しいソロスタイルを早速チェックしていきましょう。
コットとは
決して不可欠なギアというものではありませんが、コットがあることで地面の固さや凹凸、地面の温度を直に受けることなく快適に過ごすことが出来るため、多くのキャンパーが使用しています。
機能としてはベッドとチェアの両方の機能を担うことも出来るギアで、一般的にはタープやシェルター下で休息する時に使用したり、就寝時はインナーテント内に設置するなどして使用されます。
コットの活用方法や設営レイアウトは千差万別ですが、今回紹介するコットテントも新たな設営レイアウトとして注目されています。
コットテントとは
コットテントはその名の通りコットとテントを合体したようなテントです。
通常ダブルウォールテントはグランド上にインナーテントを広げるため、テントフロアは地面の凹凸や固さ、寒い時期には冷たさを直に感じます。
これを緩和するためにインナーテント内にはマットを敷き、更にグランドの凹凸などでテントフロアが傷付かないようグランドシートを敷きますが、コットを備える事でグランドシートやマットを使用せずともテントもキャンパーも守られます。
更にコットだけで寝るスタイルだと虫の侵入が気になりますが、コットテントではインナーテント内で過ごせるため安心して眠ることが出来ます。
コットテントの構造
コットの上にインナーテントを乗せただけの様に見えるコットテントですが、コットテントとしての特別な構造をいくつか備えます。
今回は【ThousWinds】Scorpio 1P Tentを例に構造を紹介しましょう。
テントとコットが一体構造のものと、Thous Windsのスコーピオン1Pテントのようにテントとコットがそれぞれ独立(分離)しているものです。
分離型コットテントはテントもコットもそれぞれ単体で使用することが出来るため、コットテントスタイルでなくても、例えばシェルター内にインナーテントを張るカンガルースタイルなどでもコットテントを活用することが可能です。
勿論コットテントとして組み合わせて使用することも考慮されています。
テント本体は一般的なメッシュタイプのインナーテントとよく似ていますが、コットの上でテントがずれないようにお互いを結合するための構造が備えられています。
Thous Windsのスコーピオン1Pテントでは4角にコットをホールドするパーツが備えられ、更に中央に設けられたウェービングベルトで横ずれを防止する構造になっています。
※基本的にコットテントに組み合わせるコットは、同社製のコットが推奨されています。
そしてスマートにソロスペースを作り出すフライにも注目です。
コットテントのフライは、コットにテント本体を組み合わせた状態で美しく張れるよう設計されています。
フライのテンショニングが邪魔されることなく張れることで、耐水性の確保やフライの負荷の削減に繋がり、長期において使用し続ける事が可能になります。
厳選 コットテントの紹介
それではおすすめのコットテントの紹介です。
今回は設営し易く汎用性の高い分離型コットテントから厳選して紹介します。
いずれもコット本体は別売りのためご注意ください。
Thous Winds
スコーピオン1Pテント
Scorpio 1P Tent
アウターサイズ | W254×D254×H108cm |
インナーサイズ | W200×D66×H108cm |
ファブリック | フライ:15D 420T nylon ripstop both side silicon インナー:15D nylon mesh ボトム:15D 420T nylon ripstop both side silicon |
耐水圧 | フライ:2,000mm ボトム:2,000mm |
ポール | 7075 aluminum alloy φ8.5mm |
収納サイズ | φ14×23cm、φ9×44cm |
重量 | 約1.577kg |
WAQ / ワック
アストラCT
ASTRA CT
圧迫感の少ないハイルーフと解放感が特徴です。
フライには隙間風を防ぐスカートが完備され、砂埃などの吹き込みを抑えます。
跳ね上げは片側のみ、アップライトポールが付属します。
アウターサイズ | W290×D270×H125cm(コット含む) |
インナーサイズ | W195×D70×H90cm |
ファブリック | Polyester 210T ripstop PU |
耐水圧 | 2,000mm |
収納サイズ | 56×18×15cm |
重量 | 約4.4kg |
helinox / ヘリノックス
タクティカル コットテント ソロ
Tactical Cot Tent Solo
前後でフライの形が異なり、且つドアパネルのアレンジ性が高いため、シーンに合わせて新しい形を探すのも楽しめる。
コットはロー/ハイどちらの使用にも対応可能です。
アウターサイズ | W280×D290×H140cm(コット含む) |
インナーサイズ | W190×D70×H95cm |
ファブリック | フライ:PU coated 75D P/Pipstop 210T インナー:70D N/Ripstop 210T、40D Hexagon Mesh ボトム:PU coated 70D N/Taffeta 210T |
耐水圧 | フライ:1,500mm ボトム:3,000mm |
ポール | DAC Pf8.7mm/Pf10.2mm |
新たなスタイルとして注目のコットテント。
コットという快適性を向上するギアを取り入れながらも、コンパクトにライトにキャンプを楽しめるスタイルです。
これからソロキャンプを始める方も、新たなキャンプスタイルを探している方も、次のブームになり得るコットテントスタイルを是非チェックしてみて下さい。