夕暮れに雰囲気を作り出す燃焼系ランタン。
ゴォォォと静かに響く燃焼音は、団欒の空間を灯りと共に優しく包み込みます。
中でもひと手間掛かるガソリンランタンは、よりアウトドアを味わえると人気のランタンです。
今回は、コールマン製のホワイトガソリンランタンの特徴と使い方を紹介しましょう。
ガソリンランタンの特徴
ガソリンランタンは、不純物の少ないホワイトガソリンを燃料とする燃焼系ランタンです。
燃焼前にはポンピングと言う作業が必要で、このひと手間がガソリンランタンの魅力でもあります。
燃焼系統の概要は次の通りです。
タンク内をポンピング作業で加圧することで、燃料を燃焼部へと送り届ける構造です。
燃焼部へと送り届けられる燃料は途中ジェネレーターを通過する際に空気と混合されます。
更に燃焼部の熱により燃料が気化されることで、燃焼効率の良い美しい灯となり発光します。
ガソリンラタンの灯は温かみのあるオレンジ色の強い光が特徴で、その強さは消費する燃料、すなわちマントルの数や大きさに比例します。
ガスランタンやLEDランタンに比べ手間はかかりますが、独特な灯の色合いとアナログチックな作業が心をつかむギアです。
Coleman標準モデル3機種の紹介
ガソリンランタンと言えばコールマン。
コールマンからは3種の標準モデルが発売されています。
Coleman / コールマン
ワンマントルランタン
Coleman / コールマン
パワーハウス(R)ツーマントルランタン
Coleman / コールマン
ノーススター(R) チューブマントルランタン
ガソリンランタンの使い方
それではガソリンランタンの使い方について詳しく紹介しましょう。
点火方法
ガソリンランタンの点火の流れは次の通りです。
- ホワイトガソリンを入れる。
- ポンピングする。
- マントルを取り付け、空焼きする。
- 点火する。
- 追ポンピングする。
1.ホワイトガソリンを入れる
フューエルキャップを外し燃料タンクにホワイトガソリンを入れます。
燃料は本体を少し傾けた時に燃料挿入口から液面が見えるくらいまで入れます。
ガソリンフィラーを使えば燃料の注入が簡単です。
燃料を入れ終えたらキャップをしっかり閉めます。
2.ポンピングする
ポンピングとは、ポンピングノブを押し引きすることで燃料タンク内を加圧する作業です。
ポンピングノブを反時計回りに2回転程回して引っ張ると、ポンピングノブが引き出せます。
ノブの中央の穴は呼吸ポートなので、ポンピングする時は親指で塞ぎながら押し込みます。
奥まで押し込んだらまた引出し、再度押し込み また引き出す・・・これを繰り返して燃料タンク内をどんどん加圧していきます。
ノブが固くて押し込めなくなったら、燃料タンク内の加圧が完了した証です。
呼吸ポートを開放した状態でポンプノブを押し込み、時計回りに回してしっかり閉めます。
3.マントルを取り付け、空焼きする
※マントルの取り付け、取り換えが不要な時は飛ばしてください。
マントルは購入した状態のままでは使用できません。
繊維状のマントルを空焼きし、炭化させた状態ではじめて光源の役割を果たすようになります。
まずマントルの中に指を入れ、マントルの形状を整えて(膨らませて)からノズルの先端に取り付けます。
ノズル先端のくぼみに合わせてマントルの紐を結びます。
結び終え余った紐は必ず切り落としましょう。
取り付けたマントルの下部からチャッカマンなどで火をつけ、万遍なく燃やし切ります。
燃やしたマントルは壊れ易いため、空焼き時は風のないところで行い、むやみに触らないように気をつけましょう。
マントル全体が白く炭化し、大きな穴などの異常がなければ空焼き完了です。
(この状態ではまだマントルはしぼんだ状態です。)
4.点火する
フレーム下からチャッカマンを挿入し、マントルのそばで火を灯しながら燃料ツマミをゆっくり回してバルブを開きます。
着火したら燃料ツマミをLOWにし、火が落ち着くまでしばらく待ちます。
初めは炎をあげて燃えますが、ジェネレーターが温まるとガソリン滴がしっかり気化し、落ち着いた灯になります。
炎が落ち着いたら燃料ツマミをゆっくりHIGHまで回します。
5.追ポンピングする
灯を安定させるため追ポンピングすれば完了です。
点火後も長時間点灯し続けると燃料タンクの内圧が下がり灯が不安定になります。
その場合も追ポンピングをすると良いでしょう。
消火方法
消火は燃料ツマミをOFFにするだけですが、ノズル部をクリーニングするために、燃料ツマミをLOW↔HIGHと数回ひねってからOFFにします。
OFFにした後も点灯していますが、しばらく経つと消灯します。
消灯後も熱を持っていますので、完全に冷えるまでは収納しないようにしましょう。
動画で確認
ガレージライクな作業が魅力のガソリンランタンは、手を入れればしっかりと応えてくれる愛すべきギアのひとつです。
ワンマントルでも十分すぎる光量に加え ランニングコストも魅力的なガソリンランタンは、あなたのアウトドアライフの強い味方になることでしょう。