テント泊から縦走まで。40LクラスのULバックパックおすすめ8選

Outdoor Gears

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ハイカーの負荷を軽減する方法のひとつにUL化があります。
UL化というと荷物を減らし軽くする事と想像は容易いですが、実際に実行するには経験や技術、何より自身の力量に合わせた決断など、決して簡単ではありません。

そもそもUL化が誰にでも優位に当て嵌まるかと言うとそうでもなく、この点の理解にもやはり経験や技術、見極める力が必要となるでしょう。

しかし多くのハイカーにとって荷物が軽くなる事はメリットであり、ULを突き詰めないとしてもギアの軽量化は少なからずの恩恵となります。

今回紹介するギアは40~50LクラスのULバックパック。
このサイズはライトハイカーにおいてはテント泊を伴う2DAYハイクに、ULハイカーにとっては3DAYを超える縦走に対応する容量です。

山行の重量負荷を大きく削減する事が出来るULバックパックの特徴と人気モデルを併せて紹介しましょう。

バックパックとは

バックパックは荷物を背負って運ぶためのギアです。
そのため荷物の収納性と背負い心地は最優先の機能に位置され、これらの機能向上のために多くの工夫がなされています。

  • フレーム:最適な負荷バランスをつくり、通気性を確保する
  • ヒップベルト:荷物の揺れを防ぎ、バランスを保つ
  • 気室分割:荷物の重量と使用頻度のバランスが調整できる

これらは一部の機能で、機能性の高いバックパックには荷物を収納し取り出しやすくするための機能や、背負った時の負荷のバランスを最適にするような機能など、様々な機能が備えられています。

最も特徴的な構造はフレームで、フレームが組み込まれたバックパックを「フレームザック」、フレームが無いバックパックを「フレームレスザック」と呼び、フレームの有無が特に機能性に影響があることを表します。

しかし、使い心地や背負い心地を向上するために機能を追加すれば、多くの場合、バックパック自体は重くなります。

それでもこれらの技術が搭載されている理由は、トータル的にハイカーの負荷軽減に繋がると判断されているためです。
例え重量が増したとしてもそれよりも効果的な機能と見極められた。
フレームザックをはじめ機能性の高いバックパックは今尚進化を続けています。

ULバックパックとは

とは言え、バックパックが重い事はハイカーの負荷に直結します。
特に長時間の歩行や荷物の背負い直しなどでは顕著です。

機能と重量とは常に秤で見極められ、トータル的な負荷軽減の判断を受けることになります。

しかし、重量負荷が全てのハイカーに一律で評価されると考えるのは誤りで、体格、筋力、体力、姿勢など、そこには大きな個人差というものがあります。
もちろん個の求めるスタイルも大きく評価しなければいけません。

メーカーがトータル的に判断した結果だけでなく、自分自身が求めるバックパックを見極めることは重要です。

ULバックパックは、そんな従来のトータル的な評価から逸脱したバックパックです。
機能と重量を同じ土俵で評価せず、最低限必要な機能の見極めと軽量化を優先として開発されています。

高機能バックパックに比べて圧倒的な軽さが魅力のULバックパックですが、代わりに背負い心地や使い勝手の面で不足のあることも理解が必要です。

フレームザックが標準で備える形状保持機能や通気機能、負荷バランスの適正化機能など、これらのほとんどをULバックパックは有していません。
足りない機能は、ハイカー自身の技術や慣れでリカバーすることが求められます。

機能の代りに得られる圧倒的な軽さは特別です。
経験と技術を積んだULハイカーや、体力の少ないハイカーには大きな恩恵となるでしょう。

40LクラスBPの適応範囲

40~50L容量のバックパックは中型に分類される事の多いサイズです。

このサイズのバックパックが適応する山行パターンは、ハイカーのスタイルにより概ね次のパターンが適します。

  • ハイカー:テント泊含む1泊2日の山行
  • ULハイカー:縦走などの2泊以上の山行

ハイカーとULハイカーの違いは、ベースウェイトを意識しギアのUL化をしているかです。
ULの基準は様々提唱されていますが、概ねベースウェイトを5kg以内に抑え込めているならば2泊以上の山行にも対応できるサイズです。
ベースウェイトを気にしていない、またはベースウェイト6kg、7kgのハイカーには1泊の山行に適するサイズとなります。

ULバックパックは軽量化の副作用としてバックパックが支えられる重量にも制限があるため、容積だけでなく積載重量にも注意が必要です。

厳選 中型40LクラスのULバックパック

それでは40~50L容量の中型ULバックパックの紹介です。
ULハイカーにとっては縦走にも用いられるサイズのため、軽さと共に強度、防水性にも考慮されたモデルをピックアップしています。
木枝と擦れたり岩にぶつけても簡単には破れず、雨に降られてもバックパック内の衣服を浸水させない、信頼できるバックパックを選びましょう。

山と道


スリー

THREE


(画像出典:山と道)

高い信頼と人気を誇る山と道のバックパックの中で、ULハイカーの縦走を想定して作られたTHREE。
山行計画や荷物量の変動に合わせ易いロールトップを採用し、外側にも多数のストレージ機能を備えたモデルです。
耐久性と防水性に優れたX-Pacを素材に採用し、長旅でも安心の強度を備えます。
3種のフロントポケットと多彩なカラーバリエーションによる選択の幅も魅力です。

35,000

サイズ M L
容量 40L 45L
背面長 45-54cm 54-57cm
重量 Mesh:約602g
Standard:約620g
Zip:約625g
Mesh:約630g
Standard:約645g
Zip:約649g
マテリアル ボディ,ボトム:X-Pac VX21
フロントポケット:3D Mesh200D HT PC Coated Oxford Nylon

RawLow Mountain Works / ロウロウマウンテンワークス


ラスカル

Rascal

デザインと使い易さに定評のRLMWのザックの中で、テント泊縦走を想定した最大容量のバックパックがラスカル。
最も負荷の掛かる底面にX-Pacを、ボディにはROBIC Ripstop Nylonを採用し、軽さと丈夫さの絶妙なバランスを捉えたモデルです。
メイン気室は止水ジッパー付きのロールトップと、フロントポケット上部に設けられたサブポケットの2段構え。
外側のストレージ機能も不足なく備えられています。
最も特筆すべきは硬めの幅広背面パッドです。ザックの安定性と長距離の負荷分散を確実に担います。

36,300

サイズ S/M M/L
容量 35-45L 37-48L
背面長 44cm 48cm
重量 約750g 約750g
マテリアル メイン素材:210D ROBIC Ripstop Nylon
ボトム:X-pac 21
ハーネス他:200D Spectra

ZEROGRAM / ゼログラム


ロストクリークUL40

LOST CREEK UL 40

拡張性とアクセス性に富んだゼログラムのULバックパック。
トータル重量は1kgオーバーの1,080gですが、ボーンフレーム、ポーチ、ヒップベルトなど取り外しが可能で、ザック単体では600gまで落として使用することが可能です。
ロールトップ気室に設けられた特徴的なサイドジッパーは、トップからボトムまでフルオープンに開くことが可能で、ダブルジッパー構造です。
素材にはX-Pacの中で最も軽量且つ防水、耐摩耗性に優れるX-PAC LITE SKINを使用しています。

47,300

容量 45L
背面長 47cm
重量 ボディのみ:約600g
トータル:約1,080g
マテリアル X-pac LS, Recycle Nylon

FREELIGHT / フリーライト


S35BK


(画像出典:FREELIGHT)

シンプル且つ非常に軽量なフリーライトのULバックパック。
一筒気室とフロントポケット、サイドポケットというシンプルな構造は、スタイルが安定したハイカーにおすすめ。
独自の幅広ショルダーベルトは、肩だけでなく身体への負荷の軽減に効果を発揮します。
レーシングヨットなどの帆材に使われるスピンネーカー生地を使用した高耐久モデルでありながら、圧倒的な軽さが魅力です。

22,550

容量 35-45L
背面長 不明
重量 約410g
マテリアル 1.5ozスピンネーカークロス
ダイアモンドリップストップナイロン, 420ナイロン

HYPERLITE MOUNTAIN GEAR / ハイパーライトマウンテンギア


ウィンドライダー40

Windrider 40


(画像出典:HYPERLITE MOUNTAIN GEAR)

言わずと知れたハイパーライトマウンテンギアの中型バックパック。
縦走を想定した40-55Lモデルはいくつかラインナップされているが、天候変化に特に強いモデルがウィンドライダー。
フロントとサイドポケットには軽量且つカスタマイズ性の高いメッシュポケットを採用し、メイン素材にはDCHを使用しています。
高強度、高耐摩耗、防水性を備えた耐久性の高さも特徴です。
ULバックパックには稀なウェストポーチを備え、荷重を腰で受けられる構造も魅力です。

参考価格:$349.00

サイズ S M L T
容量 40L
背面長 38-43cm 43-48cm 48-53cm 53cm以上
重量 White/約848g
Black/約919g
※Mサイズの平均値
マテリアル White/ボディ:DCH50、ボトム:DCH150
Black/ボディ,ボトム:DCH150

mont-bell / モンベル


バランスライト 40


(画像出典:Amazon)

日本の山岳系アウトドアブランド「モンベル」の、安定品質が光るULバックパック。
高い引き裂き強度を持つオリジナル素材「バリスティック®ナイロン」を使用し、軽さと強度を両立しています。
素材のコーティングと共に、縫製パターンにも拘ることで防滴性に秀でます。
名前の通り軽さと性能とのバランスを捉えたモデルで、長期山行にも安心のスペックです。

12,980

容量 40L
背面長 51cm
重量 約653g
マテリアル 本体:100Dバリスティック®ナイロン・トリプルリップストップ
裏地:70Dナイロン・リップストップ

Mountain Laurel Designs / マウンテンローレルデザイン


プロフェット48L

PROPHET 48L


(画像出典:Mountain Laurel Designs)

長距離を軽快に旅するために、軽さを追求したULバックパック。
ロールトップの端が一体型のサイドコンプレッションストラップに固定できるため、荷物をしっかり保持できると共に軽量化に貢献しています。
荷重バランスも綿密に計算され、太く厚いショルダーベルトと僅かに湾曲したサイドパネル、そして腰にフィットする取り外し可能なウィングが負荷を全身で受け止めます。
大きなボトルの保持も可能な深さのあるポケットも秀逸で、軽量でありながら作り込まれた構造と言えるでしょう。

参考価格:$245.00

サイズ S M L
容量 48L
背面長 46cm 51cm 55cm
重量 約495g
マテリアル Black,Red,Avocado/UltraGrid 200d RipStop
Gray/2023 Ultra X 200/100

CAYL / ケイル


テベク2

TAE BAEK 2 B-Grid


(画像出典:CAYL)

軽量モデルにも拘らず、多くの機能を備えたケイルのULバックパック。
ボーンフレーム、ウェストポーチ、サブポーチを備えたフル装備での山行から、フレームレス、ポーチレスのULハイクまで汎用的に対応します。
ロールトップ型の気室内にもサブポケットを備えるなど、ストレージ機能に特に強いモデルです。
フレームは体に合わせて変形させることができ、肩荷重と腰荷重の切り替えも可能なハイスペックが特徴です。

参考価格:₩232,000

サイズ SM ML
容量 45L 48L
背面長 41-47cm 47-53cm
重量 ボディのみ:約734g
トータル:約869g
ボディのみ:約806g
トータル:約946g
マテリアル ボディ:B-GRID 210D Black(400D UPMWPE)
ボトム:B-GRID 210D Black(400D UPMWPE)
背面,ショルダーハーネス:B-GRID 210D Black(400D UPMWPE)/3D Mesh(with Thin Foam)

中型サイズといわれる40~50Lクラスのバックパックは、テント泊を伴う旅に十分な容量を備えています。
ULハイカーには2泊以上の旅にも適応し、これからULを検討するハイカーには1泊山行から次のステージへと繋げられるザックです。

軽さと容量を手に入れて、より遠方への旅を実現しましょう。

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