テント泊対応30Lクラス。ULハイカーのためのULザック11選

Outdoor Gears

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山行を支えるバックパック。
荷物の増えるテント泊登山では、適した容量と共に負荷の少ないバックパックが不可欠です。

バックパック視点からみると、ハイカーの負荷を軽減する方法には2つあります。
荷重バランスの調整や形状維持などの機能による負荷軽減の方法と、負荷の根本的な原因となる重量を軽くする方法です。

どちらの負荷軽減対策を好み、どのようなバックパックを選ぶかはハイカー自身の選択ですが、軽量バックパック、所謂ULザックを選択したならばハイカー自身の技量も必要となります。

今回はULザックの使用における注意点と、テント泊を伴う一泊山行に適した30~40LクラスのULザックを紹介しましょう。

ULザックとは

背中に背負って荷物を運ぶための袋型の道具をバックパックやザックなどと呼びます。
これらの呼び名の本質に違いはありませんが、日本のアウトドア界隈では一般的に中~大型のものをバックパック、小~中型をザック、小型のものをデイパックと呼びます。

30~40Lクラスの容量は中型クラスに分類されることが多く、中でも軽量且つコンパクトなウルトラライト仕様のものはULザックと呼ばれ、多くのULハイカーのターゲットザックに位置します。

ULザックの特徴

30LクラスのULザックは、主にULハイカーがテント泊登山に好んで使用するサイズです。

小さいと感じるか、大きいと感じるかはハイカー自身のパッキングリストによりますが、テント泊装備や食料等を一式収納するには決して大きくないサイズです。

そのため、このクラスのザックでテント泊登山を決行するにはある程度のUL化が必須となりますが、ギアやスタイルをUL化し、持ち物を軽量且つ少数コンパクトに抑えたULハイカーにとってはその軽さを十分発揮するための強い味方となるでしょう。

圧倒的な軽さを誇るULザックですが、選択、使用において注意点もあります。

ULザックは軽さを得る事と引き換えに、バックパックが備えるハイカーをアシストするための機能の一部が取り除かれています。
そのため、ULザックを使用するハイカーは、この取り除かれた機能を自身で補わなければなりません。

該当する代表的な機能を紹介しましょう。

フレームレス

バックパックにはフレームと呼ばれる部品が組み込まれています。

フレームはバックパックの背面に組み込みこまれ、バックパック自体の形状を維持すると共にハイカーの体への荷重を分散し、局所的な疲労を抑える役割を担います。
また、バックパックと背中との間に通気スペースを構築することで蒸れの緩和も行っています。

ULザックの多くはフレームの無い(フレームレス)型が一般的で、代わりにパッドなどでザックと背中間の環境をつくり上げる必要があります。

防水性能

ULザックだけに当て嵌まる内容ではありませんが、多くのULザックは防水処理が簡素的です。
使用される素材は軽量でありながら高耐久、耐水性を備えたものが多いですが、コーティングや生地の縫い合わせ箇所など防水処理を簡素化している場合があります。

悪天候時にはザックカバーやレインコート、防水スタッフサックなどの準備が必要です。

パッキング

30Lクラスのザックではメイン気室だけに全てをパッキングすることは困難なため、外側に配置されるポケットやコード、チェーンなどを活用してストレージを広げる必要が出てきます。
しかし闇雲に収納すると使い勝手が悪くなったり、山行工程によっては危険に繋がることがあります。

取り出す頻度や順序を考えたパッキングや周囲の環境に合わせたパッキング、工程に適した最小限の荷物の選定など、特にULザックの使用においてはこれらの技術が不可欠です。

厳選 ULハイカーのためのULザック

それでは30~40L容量のULザックの紹介です。
軽さと共に、メインとサブを含めたストレージの容量が重要になります。
山行スタイルを想像しながらチェックしてください。

山と道


ミニ

MINI


(画像出典:山と道)

ハイカーが集まるブランド「山と道」のバックパックの中で、最もコンパクトなオーバーナイトハイク対応モデル。
荷物の増減に合わせ易いロールトップと大型のフロントポケット、多数のストラップ機能など拡張性の高さが特徴です。
ボトム、フロントポケットには強靭なウープファイバーを織り込んだ独自素材を採用し、軽量且つ高強度を実現しました。
上半身全体で荷重を受ける設計で、軽快な山行をアシストするでしょう。

32,000~36,000

サイズ M L
容量 25-30L 28-32L
背面長 45-54cm 54-57cm
重量 約380g 約400g
マテリアル ボディ:70D HT PC Coated Ripstop Nylon
ボトム:Black UHPE Fine Grid
背面:3D Mesh/200D HT PC Coated Oxford Nylon
ポケット:BLACK UHPE Fine Grid

山と道


ミニ2

MINI2


(画像出典:山と道)

MINIをよりULハイキングやファストパッキングに特化してモデファイしたMINI2。
素材には加水分解し難いポリカーボネート撥水コーティングを施したリップストップナイロンを採用しており、経年劣化に対して非常に強いバックパックです。
容量の拡張性の高さと、フロントに設けられた大型のメッシュポケットが特徴です。

33,000

サイズ M L
容量 25-35L 28-38L
背面長 45-54cm 54-57cm
重量 約390g 約408g
マテリアル ボディ:70D HT PC Coated Ripstop Nylon/30D HT Silnylon
ボトム:X-Pac VX21
背面:200D HT PC Coated Oxford Nylon/3D Mesh
ポケット:Hard Mesh

RawLow Mountain Works / ロウロウマウンテンワークス


アンテロープ

Antelope


(画像出典:Amazon)

ULザックには珍しいデイジーチェーンを備えたバックパック。
様々な装備の装着やストレージの追加など、山行に合わせて自由にカスタマイズできる拡張性が特徴です。
1000デニールのタフなナイロン生地とX-PACを組み合わせた高耐久なスペックに加え、モダンでありながら懐かしいデザインも魅力です。

34,100

サイズ S/M M/L
容量 36-40L 38-42L
背面長 42cm 47cm
重量 約650g 約660g
マテリアル メイン素材:1000D Nylon
ボトム:X-pac
ハーネス他:Grid 210D Spectra

HYPERLITE MOUNTAIN GEAR / ハイパーライトマウンテンギア


ウェイポイント35

Waypoint 35


(画像出典:HYPERLITE MOUNTAIN GEAR)

ハイパーライトマウンテンギアのラインナップの中で、最もコンパクトな内部フレームモデル。
高強度のDCHとフレームがバックパックを維持し、ポーチ付きのヒップベルトが荷重を分散して支えます。
ヒップベルトは取り外しできるため、山行やスタイルに合わせて切り替えるのも良いでしょう。
小物の収納も可能なストレッチメッシュのフロントポケットは、使い勝手とデザインを両立しています。

参考価格:$359.00

サイズ S M L T
容量 35L
背面長 38-43cm 43-48cm 48-53cm 53cm以上
重量 約666g
※Mサイズの平均値
マテリアル DCH50, DCH150, 100D Dyneema® Gridstop
Dyneema® Stretch Mesh UL

mont-bell / モンベル


バランスライト 30


(画像出典:Amazon)

日本ブランドの安定品質が光るULザック。
高い引き裂き強度を持つオリジナル素材「バリスティック®ナイロン」を使用し、軽さと強度を両立しています。
素材のコーティングと共に、縫製パターンにも拘ることで防滴性も備えます。
性能とのバランスを捉えたモデルで、山行や天候に左右されずに使い易いザックです。

10,120

容量 30L
背面長 51cm
重量 約468g
マテリアル ボディ:100Dバリスティック®ナイロン・トリプルリップストップ
裏地:70Dナイロン・リップストップ

mont-bell / モンベル


バーサライトパック 30


(画像出典:mont-bell)

ファストパッキングに特化した超軽量なULザック。
高い引き裂き強度を持つ独自素材「バリスティック®ナイロン」を30Dまで削ぎ落し、僅か395gを実現。
ヒップベルトをボトムに収納出来るため、スピードハイクなどの腰回りを開放したい動作にも簡単に移行できます。

12,650

容量 30L
背面長 53cm
重量 約395g
マテリアル ボディ:30Dバリスティック®ナイロン・リップストップ
ボトム,背面:100Dナイロン・リップストップ

ULA EQUIPMENT / ウルトラライトアドベンチャーイクイップメント


ウルトラフォトン

ULTRA Photon


(画像出典:ULA EQUIPMENT)

旅の多様化に合わせて変化し続けるULAのフォトン。
一生使えるザックを目指し、その中で更に軽量を追い求めたウルトラフォトンは、ULTRA Xファブリックを採用した高耐久モデルに仕上がっています。
ストラップアクセサリの増強とウェストポーチによるストレージの多さは、あらゆるシーンに対応できる汎用性へと繋がっています。

参考価格:$249.99~

サイズ S M L XL
容量 35L
背面長 38-46cm 46-53cm 53-61cm 61cm以上
重量 約535.8g
マテリアル ULTRA 400X + ULTRA 200X Fabric
ULTRA Hipbelt Pockets
YKK Waterproof Zippers

Mountain Laurel Designs / マウンテンローレルデザイン


バーン38L

BURN 38L


(画像出典:Mountain Laurel Designs)

ファストパッキングモデルとして軽さを追求したULザック。
メイン気室と大型メインポケット、最適サイズのサイドポケットが主なストレージというシンプルな構造が特徴です。
ロールトップの端が一体型のサイドコンプレッションストラップに固定できるため、荷物をしっかり保持すると共に軽量化に貢献しています。
ULTRAファブリックによる高耐久性も魅力です。

参考価格:$245.00~

サイズ S M L
容量 38L
背面長 46cm 51cm 55cm
重量 約467g
マテリアル Black,Red,Avocado/ UltraGrid 200d RipStop
Gray/ 2023 Ultra X 200/100

PA’LANTE / パランテ


V2


(画像出典:Amazon)

シンプルな見た目の中に独自のファストパッキング要素が詰め込まれたULザック。
収納可能なヒップベルトはザックサイドに取り付けられているため、ザックの横揺れを効果的に防ぎます。
ストレージはメインポケット、サイドポケット以外にもショルダーとボトムにも備えられ、荷降ろしの回数削減にも効果的です。

44,000

サイズ 16″ 19″
容量 31L 37L
背面長 40cm 48cm
重量 Sand:約510g
Black:約485g
Sand:約530g
Black:約499g
マテリアル Sand/ 210D uhmwpeグリッドストップ
Black/ 200Dウルトラウィーブ

CAYL / ケイル


マリロールトップ X-PAC

Mari Roll Top X-pac


(画像出典:CAYL)

デザイン性豊かなアシンメトリー構造のULザック。
ロールトップボディの前面にはファスナーが備えられ、内部へのアクセスがし易くなっています。
デイハイクでも活用できるコンパクト性も魅力で、街使いにも良いでしょう。

参考価格:₩192,000

容量 27-32L
背面長 47cm
重量 約523g
マテリアル ボディ,ボトム,背面:X-PAC VX21、CAYL GRID 210D、3DAir mesh
ポケット:Hard Mesh

PAAGO WORKS / パーゴワークス


ラッシュ30

RUSH 30


(画像出典:Amazon)

RUSH30はオーバーナイトでのファストパキングに特化したモデル。
高重心設計と独自のトップスタビライザーにより理想のバランスと背負心地を実現しています。
行動中でもアクセスできる構造とショルダーハーネスに設けた多数のポケットも特徴です。
早く、長距離を目指す方に特におすすめです。

25,300

容量 31L
重量 約720g
マテリアル 100Dナイロン、ストレッチメッシュ

30~40Lの幅は意外と大きく感じられるハイカーもいるでしょう。
ロールトップによる容量の調整や、アウトストレージの有無や拡張性なども検討し、適したサイズ感を見定めましょう。

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