山岳ギアの老舗「NEMO/ニーモ」。
サステナブル且つ高性能なオズモファブリックの開発により、新たな次元の性能と超軽量化を促進させたのは2022年の事。
オズモは同社のベストセラーテントであるダガー、そしてULモデルであるホーネットへの採用を皮切りに、2023年は新たに軽量モデルであるドラゴンフライへと展開します。
今回は3シーズンに対応するフルダブルウォール型ULテント「ドラゴンフライ オズモ」の詳細を紹介しましょう。
【NEMO】DRAGONFLY BIKEPACK OSMO
軽量でありながら高性能なオズモファブリックによる高いパフォーマンスと、3シーズンに対応するダブルウォール構造を特徴とし、対候性と携行性のバランスの良さが魅力のULテントです。
同社ULテントの中でのドラゴンフライ・オズモのポジションは、エクストリームミニマリスト仕様とは対極となる、対候性や居住性に重心を置いたサイドに位置します。
そのため初春や晩秋の気温がまだ低い時期や天候不良時でも居住空間の安定性が高く、ウルトラライト仕様でありながら快適空間を長いシーズン確保できるテントとなります。
オズモ ファブリック
オズモファブリックは、ニーモが独自開発したパフォーマンスとサステナビリティのどちらも犠牲にしない最高のテント用生地です。
地球環境への負荷を減らしたエコなファブリックでありながら、そのパフォーマンスは従来のテント生地に比べ優れたパフォーマンスを発揮します。
二種類の糸を複合縫製することでそれぞれの糸が持つ利点が活かされます。
特に撥水性、濡れた時の伸縮性、引き裂き強度において優れたパフォーマンスを発揮し、テント生地としてトップクラスの信頼性を備えます。
撥水性能においては業界平均よりも4倍以上も持続し、更にウェットストレッチ(濡れた時の伸縮性)は1/3という評価結果が出ています。
これはポリエステル糸の持つ疎水性が効果的に発揮されていることに他ならず、ウェットストレッチの低さは温湿度変化による生地の変化を抑制し、強度や防水性の維持に大きく寄与します。
引裂き強度においても優れた性能値を持ち、UL規格の生地の平均に対して21%高い値を示します。
これはナイロン糸の特徴である優れた引張強度と耐引裂性をベースに、糸の化学構造、サイズ、織り構造が最適化されたことにより生み出された性能です。
更にオズモファブリックでは独自のPUコーティングを採用し、従来PUコーティングよりも高い耐加水分解性を持ちます。
より長い期間においてベタつきの発生が抑えられ、防水性能を損なうことなく使用することが可能です。
ドラゴンフライ・オズモはこのオズモファブリックをフライとフロアに採用することで、優れた撥水性、防水性、強度を備えると共にUL規格の軽量化を実現しています。
フレーム、本体構造
この構造は設営のし易さと高い耐風性を備え、且つウォールを垂直に立ち上げることで広い居住スペースを作り出す特徴を持ちます。
インナーテントのファブリックには10DナイロンRS/No-See-Umメッシュを採用し、バグネットとしての効果と高い通気性を発揮します。
バスタブ型のフロアはウォールの下部を覆うように備えられ、悪天候時でも雨水の侵入を許しません。
ダブルウォール構造
居住性と対候性に重心を置いたドラゴンフライ・オズモは、ニーモの拘りであるダブルウォール構造を採用しています。
また、長いシーズンでも安定した保温性能と風雨への対候性を備えるドラゴンフライ・オズモの特徴は、グランドまで届くフライの長さにもあります。
フライ下部の隙間が小さいことで隙間風を容易に防ぐことができ、季節や環境への順応性の高さを生み出します。
作業スペースとしてだけでなく、収納スペースとしても頼りになる構造です。
サイズ
ドラゴンフライ・オズモには、ソロサイズの1Pとデュオサイズの2Pがラインアップしています。
DRAGONFLY OSMO 1P
DRAGONFLY OSMO 2P
総重量は、1Pが1.07kg、2Pが1.36kgとなります。
まとめ
ULテントでありながら対候性、居住性に優れたドラゴンフライ・オズモ。
エクストリームスペックに比べ重量は嵩みますが、休息への安心感は格別です。
バックパックでの携行だけでなく、そのままバイクパッキング出来る構造も特徴のひとつで、様々なシチュエーションでアドベンチャーが楽しめるおすすめのテントです。