真に野営テント。コットンシェルタータープ『KAMA /Tschum』

森に溶け込むように馴染む幾何学模様は、ドイツのクラフトメーカー「Tschum/チャン」が創り出すハンドメイドの幕体。
ブッシュクラフトや野営にフィットするスタイルを特徴とし、焚火との相性も抜群です。

今回はソロ用のロースタイルシェルター「KAMA/カーマ」を紹介しましょう。

Tschum/チャンとは

Tschumはドイツ北部のバードザウツウフレンを拠点とするクラフトメーカーです。
火に強いテントが欲しいという声に応え、焚火と相性の良いコットン生地のシェルターテントをハンドメイド生産で供給しています。

Tschumが拘るのはコットン生地による自然環境への対応力です。

コットン生地は熱源により加熱、保温が行え、且つ通気性に優れる生地です。
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維に比べ蓄熱性や湿度コントールに優れ、例え過酷な環境下で衣服毎濡れた状況に置かれても、木材さえ入手できればシェルター内に暖かい空間を作ることができ、更に濡れた身体や衣服までをも乾かすことが出来ます。

厳しい環境に置かれた時こそ頼りになるもの。
Tschumはコットンの優れた機能性に着目し、一点一点を拘りつくり上げています。

Tschum 1P KAMA/カーマ

Tschumの作るテントの中で、一際開放的でコンパクトなテントが「KAMA/カーマ」です。

KAMAはオープンフロントのソロサイズシェルターです。
ティピー型シェルターの前面を鋭角に切り取ったようなフォルムで、正面からは美しい三角形を形作ります。

開口と全高は地べたスタイルに適したサイズ感で、幅方向には人ひとりが横になるための十分なレンジを持ちます。

トップから張り出すようなカウル構造は、強い日差しや雨、落ち葉などから活動スペースを守ります。
人の多い場所では、視線を防ぐ効果も期待できるでしょう。

通気を確保するために開放されたサイドは、温湿度調整や排煙、出入りのし易さなどの多くのメリットを備えます。

メインのファブリックは勿論コットンです。
300g/m2の丈夫なヘビーコットンを採用し、通気性と水分調整機能により結露の発生を抑えます。
難燃素材でもあるため、焚火やウッドストーブとの相性の良さも健在です。

裾には全周スノーフラップが備えられています。
スノーフラップは防水性に優れた85g/m2のPUコーティングナイロンを採用し、雨風の侵入や跳ね上がりを防ぐことが出来ます。

設営では幕体の固定と前方にテンションを掛ける張縄用に全6本のペグが必要です。

メインのポールは140cmが推奨されていますが、よりワイルドな野営を好む多くのキャンパーは自然の枝を用います。

もしKAMAの上部に張縄を通せる環境がある場合には、ポールを用いなくても設営が可能です。

TOPに備えられたループに張縄などを通し、KAMAを吊り下げるように設営することでデッドスペースの少ない、より快適な空間を構築することが出来ます。

内側にはカラビナを備えたループが用意されているため、ポールが無くてもランタンや蚊帳を吊るすことが可能です。

KAMAの機能性は特徴的なフォルムに備えられ、オプション的な構造物は必要最小限に抑えられています。

サイズ

全高は140cmです。（最長で150cmです。）
横幅は大人ひとりが優に寝そべられる270cm、奥行きは最大で150cmです。

就寝スペースとして想定されるのは75cm幅で、その奥側の75cmは高さが抑えられるため、荷物やペットなどの収納スペースとして活用可能です。

サイズ	W270×D150×H140cm
ファブリック	100%コットン
収納サイズ	φ13×30cm
重量	約2,100g

まとめ

幾何学的で美しいフォルムが目を惹くTschumのシェルター「KAMA/カーマ」。
自然を目の前に感じられるスタイルは、ソロキャンパーの憧れのひとつでしょう。

シンプルだからこそ味わえる洗練されたキャンプを、是非堪能してみてください。

（画像出典：Tschum）