高い蓄熱性と使う程に染み入る深い味が、食材をより豊かに調理するスキレット。
更に焼き料理や揚げ物、蒸し料理など様々な料理をこれひとつで作り上げられる万能性もあり、スキレットはキャンプにおいても人気の調理器具です。
スキレットは多くのメーカーで製造されている種類の多い調理器具ですが、今回はその中でも特に使い勝手が良く高い評価を得ている逸品を紹介します。
スキレットとは
スキレットとは、鋳鉄で作られた小型のフライパンです。
(画像出典:Amazon)
鉄を溶かし鋳型に流してフライパン形状を作り出した、いわゆる鋳物(いもの)のフライパンです。
スキレットは通常のフライパンに比べて分厚く、これにより高い蓄熱性を備えます。
蓄熱性が高いことで冷えた食材を入れても温度低下が抑えられ、安定的に食材を加熱し続けることが出来ます。
加熱時の温度変化が少ないスキレットでは、食材から水分や旨み成分の流出が少ないため、一般的に食材を美味しく焼き上げられる調理器具と言われています。
また、鋳物の特徴である材料構造の不均一性もスキレットにはプラスの効果をもたらしています。
材料構造が不均一、つまり微小な隙間が構造の中にあることで、料理で出る余分な旨みや味をスキレット自体が吸収し蓄えます。
繰り返し旨みを吸収したスキレットは独自の深い味わいを備え、その深い味わいを隠し味的に料理へと付与してくれます。
使い続けたスキレットは使用者の好みの味わいへと育ち、唯一の味を作り出す器具へと進化していくのです。
【スケーター】2WAYスキレット
今回紹介するキャンプにおすすめのスキレットは、家庭日用品の老舗ブランド「Skater/スケーター」が発売する2WAYスキレットです。
(画像出典:Amazon)
数多あるスキレットの中で、特にキャンプでの使い勝手が非常に良い特徴をもつスキレットです。
独特な2つの特徴と便利な所を紹介しましょう。
特徴1.取外せるハンドル
2WAYスキレットは本体と蓋、そしてハンドルの3体構成です。
(画像出典:Amazon)
多くのスキレットは本体とハンドルが一体鋳造されていますが、2WAYスキレットはハンドルが別体となっています。
そのため調理中にハンドルが加熱されることがなく、素手でスキレットを操ることができ、煩わしい皮手袋などの着脱から開放してくれます。
また火床やテーブルに置く際にハンドルのスペースを気にする必要がないため、デッドスペースのないスマートな配膳を可能にします。
特徴2.フラットな蓋
2WAYスキレットの蓋の上面はフラットに作られています。
(画像出典:Amazon)
フラットな蓋には炭などを並べても転がることがなく、ダッチオーブンのような両面加熱調理でもストレスフリーです。
更にフラットな底面は安定自立するため、蓋もスキレットとして使用することが可能です。
2WAYスキレットひとつで2つの焼面を作り出し、2種の料理を同時に作ることが可能です。
(画像出典:Amazon)
2WAYの仕様により料理の幅も量もカバーする優れたスキレットで、特にソロキャンプでは使い勝手の良い調理器具のひとつでしょう。
まとめ
使えば使う程に深みを増すスキレット。
鋳物の蓋も付属するため様々な料理に対応することが出来ます。
見た目も良く、使い勝手も良いスキレットで、キャンプ飯を楽しんでください。