居住性も軽さも!バックパックに入る前室付ULテント9選

Outdoor Gears

ソロテントを選ぶ基準に収納性と軽さを重視する方は多いと思います。
然しながら悪天候時を考えると前室などの作業スペースが欲しかったり、室内の広さを求める方もいるのではないでしょうか?

そこで今回紹介するテントは前室を備えた軽量テントです。
ソロでもデュオでもバランスよく使える前室のあるULテントで、アウトドアの幅を広げてみましょう。

ULテントとは

ULはウルトラ・ライト(Ultra-Light)の頭文字で、”超軽い”という意です。
ULはハイクなどで好まれるスタイルで、バックパックひとつに全て積み込めるよう荷物を限りなく小さく、軽く切り詰めるスタイルです。
ULスタイルに適応する”超軽い”ギアを総称してULギアと呼び、中でも重量とスペースを大きく占めるテントには高い水準でULが求められます。

無駄を削ぎ落し、攻めたUL規格のソロテントはこちら
妥協のない、最大限のこだわりを。ULソロテント27選
ツーリングや登山、山岳キャンプなど、ひとりで使用するテントにはこだわりが強くなるものです。中でもバックパックで行動するキャンプでは、耐候性や外観などの基本スペックに加え、軽さやサイズも重要になります。今回は軽さとコンパクト収納に秀でたウルトラ・ライト規格のソロテントを厳選紹介しましょう。

今回紹介するテントはデュオでも使える程の機能性を持ち、そしてバックパックにも積み込めるサイズと軽さを備えたテントになります。

前室のあるデュオサイズのULテント

”前室のあるデュオサイズのULテント”・・・この言葉だけ捉えると、それはもはやULテントではないのでは?と言う疑問も湧いてきますが、全ての機能を削ぎ落すことが最高のULなのかと言うとそうでもありません。

例えば2人での活動を想定する場合、デュオテントを選ぶことで荷物のバランスを効果的に分担出来ることもあります。
更に夜間を共に過ごすことができるため食事などの作業の分担が行えたり、互いの状態が常に確認できるなどのメリットがあります。

前室を備えたテントであれば悪天候時でも活動できる幅が広がったり、汚れたギアやペットなどの収容としても一役買います。
また、天候に左右されずに一定の荷物量で活動できるという面もあるなど機能性をみればメリットがあることは明白ですが、機能性と携行性は反比例にあるためどこかでバランスを見極める必要があります。

アウトドアのスタイルは人やシチュエーションにより様々で、活動のどこに重きを置くかで選択するギヤは変化しますが、デュオテントやソロでも機能性の高いテントをバックパックに積んで持ち運ぶことを考えると、それはUL規格の中で造られていなければ達成することは出来ないでしょう。

厳選 前室付きデュオULテント

それでは前室のあるデュオULテントの紹介です。
ULであり機能性もあるバランスの取れた2人用サイズのテントを厳選しています。
重量は3kg以内を基準に選定していますが、仕様のバランスは様々ですので、各々のスタイルを想定しながらみてください。

ZEROGRAM / ゼログラム


パピヨン エクスペディション

Papillon EXP

優れた耐風性を備えるバックパックテント。
剛性の高いクロスフレーム構造を寝室側と前室側の両方に構える独特なフレーム構造が特徴です。
更に前室の拡張が出来るため、より広く快適さを求めることも可能です。
公式ではオールシーズン対応とありますが、パピヨンはシングルウォールテントになるため冬場の使用は特に注意が必要です。

103,400~

アウターサイズ W223×D140×H104cm
ファブリック 15D NylonPertex®Shield 3layer
耐水圧 フライ:10,000mm
ボトム:4,000mm
ポール DACフェザーライトNSLポール
重量 約1.85kg

(画像出典:ZEROGRAM)

NEMO / ニーモ


ダガー リッジポーチ 2P

DAGGER RIDGE PORCH 2P

アーチフレームにより作り出される大きな前室が特徴。
2人分のギアやバイクの収納が可能な前室は、あらゆるシーンで重宝します。
軽量で強靭な素材をベースとしているため、ハイエンドな使用にも耐えることが可能です。
インナーはハーフメッシュを採用しているため、春夏秋の3シーズン用としての活用がおすすめです。

71,500

アウターサイズ W396×D229×H166cm
インナーサイズ W127×D229×H106cm
ファブリック フライ:40D Sil/Silナイロン
インナー:40Dナイロン/メッシュ
ボトム:70D PeUナイロン
収納サイズ 53×17cm
重量 約2.71kg

(画像出典:NEMO)

nordisk / ノルディスク


オップランド 2 SI

Oppland 2 SI

広い前室を備えるトンネル型ULテント。
フライにはシルナイロンを使用しており、耐久性と撥水性に優れます。
前後に大きなベンチレーターを備えるため、前室で調理が出来るほどの換気性能を持ちます。
換気を抑える際にはベンチレーターに備えられたパネルで完全に閉じることも可能で、夜間の冷気の侵入を防ぐことが出来ます。
インナーは吊り下げタイプのためアウター単独での設置も可能です。
悪天候時にはシェルターとして活用することも出来るでしょう。

96,800

アウターサイズ W430×D165×H110cm
インナーサイズ W220×D145×H110cm
ファブリック フライ:40Dナイロン リップストップ シリコンコーテイング
インナー:40Dナイロン リップストップ シレ
ボトム:40Dナイロン PUコーテイング
耐水圧 フライ:3,000mm
ボトム:10,000mm
ポール アルミニウム
収納サイズ 15×50cm
重量 約2.9kg

(画像出典:nordisk)

HILLEBERG / ヒルバーグ


アンヤン2GT

ANJAN 2 GT

3シーズンに対応するイエローレーベルテント「アンヤン」の前室を備えたGTモデルです。
下部からの通気性を確実に得るために、フライにはカテナリーパターンが組み込まれています。
前室のリアウォールは完全にロールアップすることができ、アクセス性や開放感のスタイルチェンジが可能です。
ヒルバーグの誇る耐久性や耐風性を備えながら、非常に軽く作られているバックパックテントです。

110,000

アウターサイズ W130×D410×H100cm
インナーサイズ W130×D220×H100cm
ファブリック Kerlon 1000
ポール アルミポールΦ9
重量 約2.2kg

(画像出典:HILLEBERG)

HILLEBERG / ヒルバーグ


カイタム2GT

KAITUM 2 GT

アンヤンに比べ、居住空間の快適性に重心を置いたモデルがカイタムです。
ポールが4本となり、圧迫感も抑えられています。
オールシーズンに適応するブラックレーベルに位置するため、フライは地面までしっかり覆う形状をとっており、更に換気のための大きなベンチレーターが前後に備えられています。
強靭且つ軽量に作られてはいますが、ULテントの中では重量が嵩むモデルとなります。

157,300

アウターサイズ W140×D505×H100cm
インナーサイズ W140×D220×H100cm
ファブリック Kerlon 1200
ポール アルミポールΦ9
重量 約3.7kg

(画像出典:HILLEBERG)

FJALL RAVEN / フェールラーベン


アビスコ シェイプ2

Abisko Shape 2

広い前室を備えたトンネル型ULテント。
前後に備わるベンチレーターによりクローズ時でも確実に換気します。
フロントウォールだけでなくバックウォールの完全巻き上げが出来るため、気候に合わせたスタイルチェンジで快適に過ごすことが可能です。
インナーとフライを連結して一度に設営することも可能ですが、それぞれを単独で使用することも出来るため、シーンに合わせたアレンジや活用も楽しめるでしょう。

115,500

アウターサイズ W155×D400×H105cm
インナーサイズ W130×D220×H95cm
ファブリック フライ:20D TripleRip ナイロン100%
インナー:20D TripleRip ナイロン100%
ボトム:40D PU ナイロン100%
ポール DAC pressfit Pole
収納サイズ 16×40cm
重量 約2.32kg

(画像出典:FJALL RAVEN)

FJALL RAVEN / フェールラーベン


アビスコ エンデュランス2

Abisko Endurance 2

典型的な4シーズン対応のトンネル型ULテント。
全高が抑えられ耐風性に優れます。
前室の使い勝手と居住スペースの快適性に優れ、それでいて携行性をも考慮された非常にバランスの取れたテントです。
シンプルで典型的だからこそ、非のない、飽きのない、長く使えるテントです。

137,500

アウターサイズ W155×D420×H105cm
インナーサイズ W125×D225×H95cm
ファブリック フライ:20D TripleRip ナイロン100%
インナー:20D TripleRip ナイロン100%
ボトム:40D PU ナイロン100%
ポール DAC Featherlite NSL Pole
収納サイズ 18×39cm
重量 約2.55kg

(画像出典:FJALL RAVEN)

Big Agnes / ビッグアグネス


ブラックテイル ホテル2

Blacktail Hotel 2

クロスフレーム型のインナーテントに大容量ギアシェッドを備えたULテント。
テント本体が剛性を備え自立するため安定感があり、インナーテントのみでの活用も出来る2WAY仕様です。
背面からも出入りが可能なアクセスの良さも特徴です。
収納力と快適性に優れたテントです。

46,200

アウターサイズ W360×D229×H107cm
インナーサイズ W229×D132×H107cm
ファブリック フライ:polyester PU coating
インナー:polyester
ボトム:polyester PU coating
耐水圧 フライ:1,500mm
ボトム:1,500mm
ポール Lightweight aluminum
収納サイズ 18×53cm
重量 約2.78kg

(画像出典:Big Agnes)

MSR / エムエスアール


ギアシェッド

GEAR SHED

ギアシェッドはMSRのバックパックテントに前室を拡張できるオプションギアです。
シェッドには部分的にフロアが設けられているため、汚したくないギアの収納も可能です。
拡張ギアのため、使用予定がないプランでは荷物を減らせるというメリットがあります。
適応テントはハバNX、ハバハバNX、マザハバNX、エリクサー1、2、3、ゾイック1、2、3です。

26,400

アウターサイズ W203×D170×H89cm
ファブリック フライ:68D ポリエステルリップストップ ポリウレタン&DWR
ボトム:70D タフタナイロン ポリウレタン&DWR
耐水圧 フライ:1,500mm
ボトム:3,000mm
ポール 7000 シリーズアルミ
収納サイズ 48×11cm
重量 約0.94kg

(画像出典:MSR)

限られた荷物の中でどこに快適性を求めるか。居住性と携行性のバランスには自身のスタイルの把握が重要です。
更に全てのテントが万能ではないため、シチュエーションに合わせて適するテントを選ぶことも必要です。

今回紹介した前室を備えるデュオサイズのULテントは使用シーンの幅が広いテントなので、バックパックキャンプへの展開を考えている方には特におすすめです。

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