山岳ギアの老舗「NEMO/ニーモ」。
ニーモのラインアップの中でも登山家に高い評価を得るホーネットシリーズは、ニーモを代表するULテントです。
そんなホーネットシリーズに、2022年初夏、新たに超軽量なエリートモデルが加わります。
次世代の軽さを誇る「ホーネットエリート オズモ」。
詳細を見てみましょう。
【NEMO】HORNET ELITE OSMO / ホーネットエリート オズモ
オズモはホーネットシリーズの最軽量モデルとなる、ウルトラライトテントです。
エクストリームミニマリスト向けに極限まで削ぎ落された重量は、超軽量と耐久性を両立するホーネットの新たな可能性のひとつです。
(画像出典:NEMO)
ホーネットシリーズは山岳テントのスタンダードとして、UL規格の軽さと耐久性、そして居住性を備えるテントです。
軽さのみを追求するのではなく、耐久性と居住性に拘ることで、厳しい山岳環境でも安心できる居住空間を確保します。
ダブルウォール構造
ダブルウォール構造は、快適な居住性を確保するための重要な要素です。
(画像出典:NEMO)
フライとインナーの二重構造をとることは、シングルウォール構造よりも構成数が増えるため、軽量化を考えた時には足枷となります。
しかし、山岳環境においては、風雨による振動や音、そして室温の安定度という面でダブルウォール構造はニーモにとって譲れない構造でもあります。
ホーネットシリーズをはじめ、ニーモのテントはいずれもダブルウォール構造を軸とし、最低限ではない快適な居住性の確保を実現しています。
フレーム構造
フレーム構造は、耐久性と共に居住空間の形状に大きく寄与します。
ホーネットのフレーム構造は、軸となるY字ポールとニーモの専売特許であるフライバー™ボリューマイジングクリップから成ります。
(画像出典:NEMO)
頭頂部側はY字フレームにより上部まで広い空間が作られ、フライバー™ボリューマイジングクリップが上部を立体的に広げます。
(画像出典:NEMO)
更に居住空間を確保するための構造として、ホーネットシリーズではボリューマイジングガイアウトとコーナーストラット構造を備えます。
ボリューマイジングガイアウトは、テンションの張ったアウターとインナー側面をガイラインで連結することで、室内空間を外側に広げる構造です。
(画像出典:NEMO)
側面が広がることで圧迫感が大幅に軽減されます。
更にコーナーストラットは、フロアのコーナー部に支柱を備えることで、ペグダウンによりコーナーが垂直に立ち上がる構造です。
(画像出典:NEMO)
ボトム部が立体的に立ち上がることで、フロア面積を最大限に活用することが可能です。
これらの基本仕様は、オズモをはじめホーネットシリーズの標準スペックです。
ファブリック
ダブルウォール構造やフレーム構造などの耐久性や居住性に関する基本仕様は、ホーネットシリーズ内で大きな違いはありませんが、その中でオズモがミニマリスト向けのUL仕様たる最大の特徴がファブリックです。
ULテントとしてハイカー向けにラインアップされるホーネットストームでは、フライに10Dシルナイロンを、インナーに10Dナイロン+メッシュパネルが用いられています。
これに対しオズモでは、フライにOSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル)を、インナーにナイロンリップストップ/No-See-Umメッシュが用いられています。
更に100%リサイクル素材を使用し、生産時に有害な化学物質を使用しない、環境負荷を考慮したサステイナブルなファブリックです。
10Dシルナイロンを採用した同等サイズのホーネットストームに対し、総重量でおよそ100g(1P)もの軽量化を実現しているオズモの核心は、その名の示す通り、OSMO™ リップストップにあります。
サイズ
オズモには、ソロサイズの1Pとデュオサイズの2Pがラインアップしています。
OSMO 1P
(画像出典:NEMO)
OSMO 2P
お互いの動線が干渉せず、各々にギアスペースも確保されているため、リズムが異なる者同士でも気兼ねなく過ごすことが出来ます。
(画像出典:NEMO)
インナーテントとフライ、ポールを含めた最小重量は、オズモ1Pが657g、オズモ2Pが779gとなります。
まとめ
ミニマリスト仕様として極限まで軽量化を追求したホーネットエリート オズモ。
負荷軽減に確実に寄与し、それでいて居住性も損なうことがない、機動力のある新たな次元のウルトラライトテントです。