山登りをアシストするトレッキングポール。
二足歩行を四足歩行へと変えることで疲労や負担が分散され、より安定した登山が可能になります。
トレッキングポールには構造や機能において様々な種類がありますが、今回はアシスト機能が豊富で軽量な「FIELD RECORD/フィールドレコード」のトレッキングポール『FR-CDP』を紹介しましょう。
【FIELD RECORD】FR-CDP
FR-CDPはカーボンとアルミを複合的に利用することで軽さと強さを備えた、汎用的且つ機能性の高い軽量トレッキングポールです。
(画像出典:FIELD RECORD)
トレッキングポールには折畳型と伸縮型の2種類あり、FR-CDPは後者の伸縮型3段構造のトレッキングポールで、調整可能範囲は68~140cmです。
伸縮型は長さの調整が可能なため、身長や足場、傾斜に合わせた最適な長さで使用出来る事が最大のメリットです。
更にシンプルな構造のためメンテンナンスもし易く、砂塵などの除去も簡単です。
それでは各部位の構造や特徴を確認しましょう。
レバーロック方式
ポール長さの調整方法は信頼性の高いレバーロック方式を採用しています。
握力が低下してきた終盤でも確実にロック出来るため、レバーロックは現在主流の調整機構です。
締め付け強度が不足している場合、ダイヤルを時計方向へ回すと締め付け強度が増し、反時計方向へ回すと締め付け強度を緩めることが出来ます。
グリップをしっかりと握り、ある程度体重をかけてシャフトがスリップしない事を確かめてから使用しましょう。
アンチショック機能
FR-CDPには、地面を突いた時の反動を緩和するアンチショック機能が内蔵されています。
舗装された道などを軽快に歩いていると手首や腕に衝撃負荷が蓄積されますが、アンチショック機能にはこれらの負荷を軽減する効果があります。
FR-CDPはアンチショック機能をON/OFF切り替え可能なため、行程に合わせて自由に選択可能です。
- 下段のレバーロックを開きます。
- アジャスタブルダイヤルを緩めレバーロック機能をOFFにします。
- 下段シャフトを時計方向へ硬くなるまで回し、スクリューストッパーにて固定します。
アンチショック機能をOFFにする手順
- 下段シャフトを反時計回りに回しスクリューストッパーをOFFにします。
- 下段シャフトをレバーロックでしっかりと固定します。
EVAエクステンショングリップ
グリップは、EVAを素材としたエクステンションタイプです。
FR-CDPのグリップは、基本姿勢時に握るポジションから更に下方にグリップを延長した長尺のグリップ「エクステンショングリップ」を採用しています。
下段のグリップポジションは主に急勾配の登りで使用し、ポールを足より高い位置に突く場合でもポール長を短く調整し直すことなく使用出来ます。
調整作業は単純ですが、繰り返しの回数が増えるたびに無視できない負荷となるため、ポールを常に使う方には特に効果的でしょう。
軽さと強さの両立
トレッキングポールは歩行をアシストするギアですが、同時に負荷にも成り得るギアです。
そのためトレッキングポール自体の重さは、山行を軽快に継続するための重要な要素です。
然しながら重量と剛性は相反する性能であるため、軽くて信頼性の高いポールを選ぶことは想像よりも難しいものです。
長さ | 68~140cm |
シャフト素材 | 上段:100% carbon fiber3K 中段:100% carbon fiber3K 下段:aluminum7001 |
重量 | 約238g/本 |
用途や機能をパーツのレベルまで落とし込むことで、軽さと強さの両方をバランスよく備えることに成功しています。
まとめ
FR-CDPは、軽量でありながらアシスト機能を豊富に備えたバランス型軽量トレッキングポールです。
機能性と軽さ、更に強度とのバランスが非常に良く、体格や体力、行程問わず万人にフィットするモデルです。
自身のスタイルが定まっていない方や、様々なシチュエーションで汎用的に使いたい方にもおすすめです。