キャンプのルーチンに慣れてきて時間配分が出来るようになってくると、次に力を入れたくなるのがキャンプ飯です。
キャンプ飯では料理のレパートリーもさることながら、拘りの調理器具を使いこなしているキャンパーには憧れますよね。
そんな時におすすめの道具がパエリア鍋です。
その名の通りパエリアを作るための鍋(パン)ですが、それだけではなく、おしゃれな料理から手軽な料理まで幅広く行える汎用性の高い道具でもあります。
今回は、パエリア鍋で作れる料理とおすすめのパエリア鍋を紹介しましょう。
パエリア鍋/パエリアパンとは
鍋と言っても日本の土鍋の様な形ではなく、一般的に底は平らで数cm程度の深さになっており、どちらかと言うとフライパンに近い形状のため、パエリアパンとも呼ばれます。
パエリアはお米を鍋の中で焚き上げ、最後にパリッとしたおこげを作る料理です。
そのためパエリア鍋は薄く広げたお米に万遍なく水分を行き渡らせると共に、火力の変化に敏感に反応しなければなりません。
火力への応答性を上げるため、パエリア鍋は丸く、平たく、薄く作られています。
パエリア鍋の使い方と注意
パエリア鍋は、料理の種類に合わせてフライパンのようにも鍋のようにも使用することが出来ます。
もちろん直火で使用できますので、キャンプでは焚火やバーナーでの調理が基本スタイルになります。
素地の厚みが薄いため、炭火のような高温の熱源からは少し距離をとって料理しましょう。
また鉄系のパエリア鍋の場合は、使用後の錆の発生を防ぐために防錆処理が必要です。
物によっては初めて使う前にシーズニングが必要な物もあるため、使用前にパエリア鍋の説明書をよく確認しましょう。
丁寧にケアしてあげることで何年も使うことが出来る調理具なので、大切に管理してあげてください。
パエリア鍋で作れる料理
パエリア鍋が最も得意とする料理はもちろんパエリアです。
パエリアの作り方はwebで検索するとたくさんのレシピが出てきますので、自分の味覚や作り方が合うもの選ぶと良いと思いますが、初めてパエリアに挑戦する方にはFOODIEさんのレシピがおすすめです。
はじめは水の量が多くて心配になりますが、お米に具材の味が凝縮され、本場を知らなくてもそんな気にさせてくれるパエリアが出来上がります。
お米の芯が残って気になる方は、弱火時に蓋をするとふっくらさせることが出来ます。
蓋をする場合は、水分量を少し減らしておくとべたつきが抑えられますよ。
因みにキャンプでパエリアを作る時に最も気を付けなければならないことは、パエリア鍋を水平に置くことです。
お米に水が均等に浸らないと炊き上がりにムラができ、おいしく仕上がりません。
火に掛ける前に水などでパエリア鍋が水平に置けることを確認してから調理すようにしましょう。
パエリア以外に作れる料理
パエリア鍋はフライパンと鍋の中間の様な調理具です。
キャンプで定番の焼きそばや炒め物などの、フライパン料理であればほぼ何でもこなすことが出来ます。
また蓋を用意すれば、酒蒸しやアクアパッツァ、ピザなども作ることが出来ます。
人気のアヒージョも作ることが出来ますよ。
パエリア鍋が苦手な料理
パエリア鍋は熱の応答性に優れる故に、蓄熱性は高くありません。
そのためステーキやお好み焼きなど、安定した熱で旨みを内部に凝縮するような調理は苦手です。
これらの調理には、蓄熱性の高い分厚い鉄板に軍配が上がります。
然しながら、パエリア鍋でお肉や炒め物などの調理が出来ないという訳ではありません。
火力をしっかり制御すれば、ステーキでもお好み焼きでも作ることは可能です。
但し、アウトドアでは気温や風の影響もあり、火力をこまめに調整することが難しいので、万能型調理器具としてパエリア鍋を使うのか、こだわりの焼き上がりを求めてステーキだけは分厚い鉄板を使うのか、それはあなたのスタイル次第です。
厳選 万能パン「パエリア鍋」
それではおすすめのパエリア鍋の紹介です。
パエリア鍋にはひとり用から多人数用まで多くのサイズが用意されています。
下記サイズリストを参考にお選びください。
パエリア鍋のサイズ
- 20cm程度:1人前
- 26cm程度:2人前(1合)
- 30cm程度:3人前(2合)
- 34cm程度:4人前
- 36cm程度:6人前
- 40cm程度:8人前
EL CID
パエリアパン
CAPTAINSTAG / キャプテンスタッグ
ギブソン丸型グリルパン40cm
パール金属
ラウンドパン
ファミリーサイズになると家庭用コンロではなかなか使えないパエリア鍋。
焚火との相性が良く、キャンプならでは調理に浸れるところも魅力です。
キャンプ料理はキャンプの一大イベントです。
この時間をより楽しむために、パエリア鍋を是非お試しください。